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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災復興支援 第198報
長谷部誠選手 完成後のあさひ幼稚園を初訪問
子どもたちと記念植樹

【2013年6月28日 東京発】

ブラジルから帰国されたばかりの長谷部誠選手が、宮城県南三陸町・あさひ幼稚園を6月27日に訪問しました。長谷部選手は自身の著書『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』の印税などで、津波により園舎を流失したあさひ幼稚園の再建を日本ユニセフ協会を通して支援。再建支援が決まった2011年12月と2012年6月の2度にわたり、あさひ幼稚園を訪問し、子どもたちと交流を重ねました。

元気いっぱいの子どもたちがお出迎え。   七夕の準備をする子どもたちに長谷部選手も合流。

今回、約1年ぶりとなる訪問は、新園舎完成後初めての訪問です。子どもたちが安心する空間となり、元気に過ごしている園舎に入ると、「長谷部選手、お帰りなさい!」子どもたちの明るく大きな声に出迎えられました。あさひ幼稚園の園舎には、町内のお寺「大雄寺」の参道に植えられていた樹齢300年にもなる杉の大木が使われています。この杉も津波に飲まれ、塩害で立ち枯れる運命にありましたが、南三陸の命を伝える木として園舎に生まれ変わり、子どもたちを守っています。

もう一つの短冊には、「『心を整える。』を買って下さった日本中の人たちの想いが子どもたちに届くように!!」との願いが。   自分で作った飾りをうれしそうに見上げる子どもたち。

長谷部選手は、七夕に向けて準備をする子どもたちと一緒に笹飾りづくりに参加しました。提灯の飾りや短冊を完成させ、園庭の笹に飾り付けをした後、お弁当を食べたり、園庭でサッカーをしたりと多くの時間を子どもたちとともに過ごしました。

訪問の最後には、“ユスラウメ”の苗木を記念樹として園庭に植えました。ユスラウメの花言葉は、「輝き」「郷愁」。子どもたちの毎日が光り輝くものでありますように、また、春には桜に似た花、夏にはサクランボに似た小さな赤い実で、子どもたちの生活を彩って欲しいという長谷部選手の想いがこめられたこの木が、子どもたちの成長を見守っていきます。

子どもたちを見守る記念樹を園庭に植樹。   「自然豊かな環境の中にある素晴らしい園舎を見て、改めて本を買ってくださった方々の想いがこういう形になったのを見て、とても感慨深い。」(長谷部選手)

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、地震および津波により被災した岩手県・宮城県・福島県の自治体からの要請を受け、保育園や幼稚園の仮設園舎、学童等の建設や大規模な修繕のための支援を実施してきました。その対象施設の一つ、南三陸町のあさひ幼稚園の新園舎再建には、ドイツ・ブンデスリーガで活躍する長谷部誠選手からお預かりした総額1億1700万円のご寄付を活用させていただきました。

こうした形でのご寄付の活用は、ご自身の呼びかけに応えてくださった著書の読者お一人お一人の気持ちを具体的な形にしたいという長谷部選手の思いから実現。著書の印税と、長谷部選手が2011年6月に出身地藤枝市で開催されたチャリティイベントの収益金の全額が寄付されました。

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長谷部選手の過去の訪問について ① »

長谷部選手の過去の訪問について ② »

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会/satomi matsui