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東日本大震災緊急募金
2013/11/1
第222報 学童保育支援〜;気仙沼からの報告
2013/11/18
第221報 「父親支援のためのシンポジウム」岩手県大槌町で開催
2013/12/01
第220報 震災から1000日を前に、気仙沼に3度目の「祈りのビッグツリー」が誕生
2013/11/22
第219報 ユニセフ「祈りのツリー プロジェクト」12月1日(日)宮城県気仙沼、高さ8mのビッグツリーが
2013/11/22
第218報 動きはじめた子どもたち〜; 「相馬の子どもが考える東日本大震災」
2013/11/8
第217報 日本の災害支援のスタンダードに国会議員会館で紹介:
『子どもにやさしい空間ガイドブック』
2013/10/29
第216報 11月は児童虐待防止推進月間 「声を掛けてあげて」〜;尾木ママが呼びかけます
2013/10/28
第215報 国立精神・神経医療研究センターとの共同制作による 日本版『子どもにやさしい空間ガイドブック』が完成
2013/10/23
第214報 【参加者募集!】 祈りのツリーproject
子どもたちの幸せを願うオーナメントづくりワークショップ
2013/10/06
第213報 「子どものまち・いしのまき」今年は、ユニセフハウスも登場
2013/09/15
第212報 里親子家庭をサポートするために 岩手、宮城、福島の実践を国際会議で報告
2013/09/22
第211報 ユニセフ親善大使 ベルリン・フィル 復興を応援 —; 福島県相馬市の子どもたちと音楽で交流
2013/08/30
第210報 国・行政・市民の連携 第9回東日本大震災子ども支援意見交換会開催
2013/08/23
第209報 お父さんの「育児スイッチ」を“オン”にする支援 —; 『岩手の父親支援のためのシンポジウム』開催
2013/09/09
第208報 支えてくださったみなさまへ「感謝」の大漁旗 —; 大船渡市立第一中学校によるユニセフハウス訪問
2013/08/21
第207報 お父さん支援研修会—;相馬市&南相馬市
2013/08/21
第206報 みなさまのご支援で—;宮城県女川町の「今」
2013/08/30
第205報 8月30日から9月5日は「防災週間」−;『東日本大震災津波 岩手県保育所避難状況記録』−;保育中の子どもたちは、どう守られたのか-
2013/08/21
第204報 民生児童委員のDV研修 —; 陸前高田市
2013/08/15
第203報 『子どもにやさしい空間』ガイドブック表紙デザインコンペ
2013/07/17
第202報 里親啓発研修会を開催しました(宮城県気仙沼市)
2013/07/31
第201報 宮城県南三陸町の子どもたちの遊び場に夜間照明施設が完成
2013/07/22
第200報 “UNITED FOR UNICEF”マンチェスター・ユナイテッド選手ら福島の子どもたちと交流
2013/06/29
第199報 初めての「お父さん支援」研修会 −; 福島
2013/06/28
第198報 長谷部誠選手 完成後のあさひ幼稚園を初訪問 子どもたちと記念植樹
2013/06/27
第197報 岩手:学童指導員ら専門家にCAP(子どもの暴力防止)研修
2013/06/14
第196報 あなたのデザインが子どもたちを守る! 『子どもにやさしい空間』ガイドブック 表紙デザインコンペ作品募集中
2013/06/14
第195報 6月16日「父の日」を前に−; 福島のお父さん方を応援するサポートファイルなどを発行
2013/05/30
第194報 必要とされる子どもの「遊び」と「親子の居場所」 第8回 東日本大震災子ども支援意見交換会 開催
2013/05/08
第193報 石巻市立蛇田中学校の3年生がユニセフハウス訪問
2013/05/09
第192報 子どもたちと離れ離れに暮らすお父さん方を応援 『福島親父×力(オヤジカラ)』発行
2013/03/22
第191報 「未来の教室を考えよう」ワークショップ 大槌町と子どもたちにフィードバック
2013/04/25
第190報 宮城県女川中学校3年生がユニセフハウスを訪問
2013/04/18
第189報 宮城県 南三陸町長が、ユニセフハウスを訪問。復興への思いを語る
2013/04/15
第188報 南三陸町での放課後子ども見守り事業 宮城県事業として継続決定
2013/04/11
第187報 岩手県大船渡市立赤崎中学校3年生がユニセフハウスを訪問
2013/03/26
第186報 ロンドンオリンピック競泳代表選手、東日本緊急募金へのご協力
2013/03/08
第185報 TEGAMIが繋いだ被災地と紛争地の子どもたち アグネス大使 パレスチナ自治区の"お返事"を福島の子どもたちに
2013/03/06
第184報 2年レポート発表
2013/02/20
第183報 【参加者募集】ユニセフ活動報告会 3月6日(水)午後2時〜;
2013/02/06
第182報 3月11日、保育現場は子どもをどう守ったのか? 『岩手県保育所避難状況記録』を発表
2013/01/28
第181報 岩手県山田町でCAPスペシャリスト養成講座を開催しました
2013/01/23
第180報 気仙沼市と亘理町で、児童福祉施設落成
2013/01/08
第179報 岩手県大槌町 仮設住宅地に公園をつくろう!「遊び場づくり」ワークショップ開催
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東日本大震災復興支援 第211報
ユニセフ親善大使 ベルリン・フィル 復興を応援
— 福島県相馬市の子どもたちと音楽で交流

【2013年9月22日 福島・相馬発】

© 日本ユニセフ協会/2013/G.Bando
© 日本ユニセフ協会/2013/G.Bando
リハーサルに招待された子どもたちから上達法に関する質問が集中。時折、演奏の基本となる呼吸法の実演を交えて、本番前にもかかわらず、ひとりひとり丁寧に答えるホルン奏者のマクウィリアム氏。
© 日本ユニセフ協会/2013/G.Bando
演奏後にはサインを求め、市民の皆さんが長蛇の列を作った。

2007年、芸術団体としては初めて「ユニセフ親善大使」に任命されたベルリン・フィルハーモニー・オーケストラ。東日本大震災発生直後にベルリンでいち早く支援コンサートを開催するなど、被災した子どもたちのために、力強い支援の手を差し伸べてきました。2011年に宮城県を訪問した木管五重奏団が再び来日し、9月21、22の両日、震災の津波と原発事故からの復興を目指す福島県相馬市をはじめて訪問し、チャリティ・コンサートを通して市民の皆さんに世界最高峰の音楽を届けました。また、困難を乗り越えようと力をあわせている子どもたちを音楽の力で応援すべく、小学校の再建記念式典、および子どもの育成と地域の再生にむけた活動を相馬市とともに展開する一般社団法人エル・システマジャパン主催の「相馬子どもオーケストラ」週末弦楽器教室にも参加し、子どもたちとの交流を深めました。

◆将来はベルリン・フィルに入る

福祉センターで開かれたチャリティ・コンサートには、市内の3つの中学校と2つの高校から、計120名の吹奏楽部の学生が無料招待されました。クラシックの楽曲に続き、アンコールに「荒城の月」が演奏されると、その美しい音色に会場中から深い感嘆の声があがりました。学生の他、聴衆として集まった約280名の市民の皆さんは、「とても音が澄みわたっていて心に響き、涙が溢れてきました」「勇気をもらいました」「海外の人の演奏を聴いたのは初めてだけど、それがベルリン・フィルなんて夢みたい」「相馬でプロ中のプロの演奏をきけるなんて、一生忘れないです。ありがとう」と、口々に感謝の言葉を語りました。

「きれいな音を出すにはどうしたらよいですか」とホルン奏者のマクウィリアム氏に質問したのは、相馬高校吹奏楽部でホルンを演奏する3年生の男子生徒。「自分のお気に入りの演奏家の好きな音を見つけてごらん。そして自分がその音を奏でている姿を想像してごらん。想像も演奏のうちだよ。そして演奏中は、周りの音をよく聞く事が大切だよ」とのアドバイスを受け、目を輝かせていました。

演奏後、サインを求める列に並ぶ吹奏楽部の学生たちからは、「素晴らしかった。やはり世界一だと思った」「クラリネットの音が軽やかで、一歩でも近づけるように練習しようと思った」と興奮。なかには「私も将来はベルリン・フィルに入る」という頼もしい生徒も現れました。

◆子どもたちからエネルギーを

© 日本ユニセフ協会/2013/G.Bando
「手と手をつないでくちずさむ、山も風も海の色もここはふるさと、きみのふるさと、僕のふるさと」4〜6年生による嵐の「ふるさと」が新しい体育館いっぱい、高らかに歌い上げられた。
© 日本ユニセフ協会/2013/G.Bando
「相馬子どもオーケストラ」の週末弦楽器教室。メンバーは飛び入り参加で子どもたちと演奏をあわせた。約1月半前にヴァイオリンを始めたばかりの4〜12歳までの子どもも含まれる。

22日、震災で損壊した相馬市内の桜丘小学校の再建式典で開催されたミニコンサートでは、全校生徒495名とその保護者、総勢約800人がはるばるドイツから届けられた音楽のプレゼントを楽しみました。この式典は、震災で倒壊した体育館が、約2年半経って、ようやく再建されたことを記念する「こけらおとし」の催しです。あの日3月11日は、卒業式の準備で合唱部の子どもたちが音楽室で練習をしていたその目の前で、体育館は損壊したとのことです。同校は、津波の影響はなかったものの自宅を流失した沿岸部、または帰還困難区域から借上住宅などに避難中の児童も通っています。

同校生徒を代表して、6年生の布川さんがドイツ語を交えて演奏への感謝を述べました。「体育館いっぱいに響きわたる木管楽器の音色が美しくとても感動しました。震災で相馬市は多くの被害を受けました。今もなお、その傷跡は残っていますが、相馬市の人々は、元の美しい相馬をとり戻すために必死に頑張っています。今日のベルリン・フィルハーモニーの皆さんのすばらしい演奏は私たちやお父さん、お母さんにとって、とても励みになりました。今日は本当にありがとうございました。ダンケシェーン」

この後、支援への感謝の気持ちをこめて合唱曲「ほら、教室は宇宙だ」、「ふるさと」、「ずいずいずっころばし」の3曲と、全校生徒による「校歌」が披露されました。心の中で手と手をとりあって高らかに歌い上げる希望に満ちた歌声に、木管五重奏団のメンバーは「子どもたちからエネルギーを与えられた」と大きな拍手とエールを送りました。

子どもたちから寄せられた感想

6年 清信さん 避難と転校でつらいことが続いたけど、ドイツの人たちの演奏が吹き飛ばしてくれた。
6年 遠藤さん 体育館が壊れ、長い間多目的ホールなどで運動していた。新しい体育館で聞く5人の演奏は迫力だった。少ない人数なのにすごい。こうやって海外の人たちが相馬の僕たちに目をむけてくれることが本当にうれしい。

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