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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災復興支援 第220報
震災から1000日を前に
気仙沼に3度目の「祈りのビッグツリー」が誕生

【2013年12月1日 宮城・気仙沼発】

© 日本ユニセフ協会
すべて手作業で作り上げたツリー

東北の子どもたちの幸せを願い、デザイナーや美大生などが制作したオーナメント(ツリーの飾り)で飾った「祈りのビッグツリー」が12月1日、復興屋台村 気仙沼横丁に誕生しました。

高さ8mのこの「祈りのビッグツリー」は、ユニセフ「祈りのツリープロジェクト」 に参加いただいたみなさんの力で設置を行いました。震災を経験した子どもたちが笑顔で、そしてあたたかい気持ちでクリ スマスを過ごせるようにという想いのもと、震災直後からスタートした祈りのツリープロジェクトには、企業や大学の垣根を越えて3000人 以上の方が参加してくださっています。

ツリーに飾るオーナメント作り

ツリーが設置された1日の午前中には、子どもたちに向けたワークショップを行いました。東京や京都、愛知からも集合した17名のボランティアがユニセフサンタとなり、子どもたちのオーナメントづくりをお手伝い。ワークショップには22人の気仙沼の子どもたちが参加しました。オーナメント の土台となる白い台紙がボール、ブーツ、ハウスのそれぞれの立体の形に組み立てられると、とても嬉しそうな表情を見せる子どもたち。テー ブルに用意された画材を手に、夢中でオリジナルのオーナメントを作っていました。

会場では、「たのしかった!」とたくさんの笑顔が見られ、去年に続いて参加してくれた子 どもたちも多くいました。また、会場にいらしたお母さんからは「去年、おととしとクリスマスには何もしなかったけど、ようやくクリスマスを祝うことをしてみてもいいのかなという気持ちになり、今年はオーナメントを作りに来ました」という思いも伺いました。

© 日本ユニセフ協会
オーナメント作りに参加する子どもたち
© 日本ユニセフ協会
光が灯った高さ8mのビッグツリー

輝くツリーに歓声が

神奈川県ユニセフ協会を中心に午前中から約6時間、凍える外での作業を続けてようやく完成したツリー。夕方行われた点灯式で光が灯った瞬間、会場に歓声が広がりました。
復興屋台村 若生裕俊代表理事は点灯式にて「この『祈りのツリー』は多くの人たちに勇気や感動を与えてくれるものだと思います」と話されました。

夜空に輝くこのビッグツリーには、160個のオーナメントが飾られました。デザイナー、クリエイターの方が制作したオーナメントとともに、子どもたちが作った オーナメントも飾られています。1つひとつのオーナメントに込められたたくさんの想いが、気仙沼の子どもたちをはじめ、東北のみなさんに 届くことを願っています。また、この祈りのツリープロジェクトが、東北の子どもたちの幸せについて、改めて考えていただくきっかけになることを願っています。

ユニセフ「祈りのツリープロジェクト」では、宮城以外でも、岩手の子どもたち、神奈川や山形に避難し生活している福島の子どもたちに向けたオーナメントづくりのワークショップを行っています。

【気仙沼 "祈りのビッグツリー"】
場所:復興屋台村 気仙沼横丁 きずな広場 
展示日程: 12/1(日)〜25(水)
 イルミネーションは16:30〜24:00点灯

12月1日点灯式の様子を、USTREAMにてぜひご覧ください。

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過去のビッグツリーのレポートはこちら。

2011年
2012年

pdf緊急・復興支援活動 2年レポートはこちらから[7.2MB] »