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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第159報
長谷部誠さん 被災地再訪、第三回募金贈呈式

【2012年6月25日 岩手、宮城発】

「震災のことは風化してはいけない、忘れてはいけないことだと思いますし、自分は本当に微力ではありますが少しだけでもこちらに来て、継続して何かできればと感じています。」

著書『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』の印税と、チャリティイベントの収益金を、東日本大震災被災地の子どもたちへの支援のために日本ユニセフ協会に寄付された長谷部誠選手。

自身の呼びかけに応えてくださった読者お一人お一人の気持ちを具体的な形にしたいという長谷部選手の思いから、津波で園舎を流失した南三陸あさひ幼稚園の園舎再建に寄付が充てられることが昨年決定。昨年末の訪問に続き6月23日、24日の2日間、長谷部誠選手が再び東北の被災地を訪れました。

初日に訪れたのは岩手県大槌町。同町などで日本ユニセフ協会が進めている「お父さん支援プログラム」に参加する子どもたちとお父さん方を中心とした地域の方々を対象にサッカー教室を行いました。サッカー教室の指導には浦和レッドダイヤモンズ ハートフルクラブのコーチの方々がご協力くださり、約50名の子どもたちと保護者約30名が参加しました。ボールを使って、体を動かすことで会場には子どもたちの楽しそうな笑い声が響きました。チームに分かれて行われた試合に夢中になったり、ゲームを見守る子どもたちが「日本!」「長谷部!」と元気な声で応援をしたり、世界で活躍される長谷部選手に直接質問をしたりと、子どもたちのたくさんの表情が見られたサッカー教室となりました。最後には、子どもたちから長谷部選手にダンスのプレゼントが贈られました。

2日目の24日には、昨年末の募金贈呈式の際に訪問した宮城県南三陸町 あさひ幼稚園の子どもたちとの再会が待っていました。現在、あさひ幼稚園が臨時保育を行っている公民館に到着すると、「おかえりなさい」と子どもたちに迎えられた長谷部選手。オオカミ役で人形劇「赤ずきんちゃん」に参加したり、園庭で子どもたちと遊んだり、昼食を一緒に食べたりと子どもたちとたくさんの時間を過ごしました。
その後、あさひ幼稚園の新園舎の建設地にて、第三回の募金贈呈式が開催されました。 第三回目となる今回、1,800万円の募金がされ、合計1億1,300万円の寄付があさひ幼稚園の園舎の再建に充てられます。式典では、新園舎の周りに設置される回廊の手すりの縦桟を打ち込む作業にも参加いただきました。園舎は7月下旬の完成を目指し、日々建設作業が進められています。

 

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会/satomi matsui

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