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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第157報
宮城県南三陸町あさひ幼稚園で上棟式

【2012年5月25日 宮城発】

樹齢200年の杉の大木が使用されたあさひ幼稚園 新園舎

日本ユニセフ協会は、地震および津波により被災した岩手県・宮城県・福島県の自治体からの要請を受け、保育園や幼稚園の園舎、学童等の建設や大規模な修繕の支援を行っています。

その対象園の一つ、宮城県南三陸町のあさひ幼稚園の上棟式が5月20日に行われました。あさひ幼稚園は、津波により園舎が流失。2011年6月3日から志津川小学校の教室で、10月3日からは大船地区公民館を間借りして、臨時保育を行っています。

日本ユニセフ協会では、今年7月下旬の完成を目指し、高台にある町有地に新しい園舎の建設を進めています。この建物の建設には、現在、ドイツ・ブンデスリーガで活躍中の長谷部誠選手から寄せられた、著書の印税とチャリティイベントの収益金が充てられています。

園舎は、これまでに、柱、棟、梁などの基本構造が完成。この度、無事「棟上」の日を迎えることとなりました。当日は、晴れ渡る青空の下、町や園の関係者とともに、園の子どもたちや保護者の方々、地域の方など約100名が参加し、上棟式が行われました。南三陸町 佐藤仁町長も参加くださいました。上棟式の最後には餅まきも行われ、参加した子どもたちにも笑顔がこぼれました。

あさひ幼稚園の建築を手掛けることになった世界的に有名な建築家 手塚貴晴氏は、南三陸町にある大雄寺の参道で被災した樹齢200年の杉の大木を建物の一部に使い、高台という制約のある土地の形状を最大限に活かした「木のぬくもりのある京都の清水寺のような建物」を提案。式典にて、「本日、この日を迎えられたことを大変うれしく思っています。この建物は杉の木をはるか何百年も昔にご先祖様が植えたその思いがいまここによみがえっている、生きている建物です」と思いを語りました。南三陸の土地に息づいた力強さを感じさせる杉の木が、あさひ幼稚園の園舎として新たに南三陸の土地に根付いていきます。

 
新園舎の建築を手掛ける建築家
手塚貴晴氏
  上棟式の最後に行われた餅まき

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会

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