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日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第152報
「山田町おやこクッキングカフェ」開催

【2012年3月31日 岩手発】

日本ユニセフ協会は岩手県山田町において、行政と青森県立保健大学と事業契約を結び、子育てと子どもたちの食生活支援のためのプロジェクトを実施。昨年6月上旬から11月末まで管理栄養士を山田町に派遣し、保育園を巡回して、補食支援活動の実施と調整のほか、避難所や仮設住宅を訪問し、子どもの食生活のモニタリング、保護者への栄養指導などを行いました。また、震災前と後の食生活に関するアンケートを実施し、『子どもたちの食生活通信』を作成し、保育園等を通じて保護者に配布。その結果をもとに分析を行い、未就学児を抱える保護者や、行政にアドバイスを行ってきました。

このプロジェクトの締めくくりとして、3月31日には山田町中央コミュニティセンターで「山田町おやこクッキングカフェ」が開催されました。
当日は14組38人の親子が参加。山田町で活動していた管理栄養士の岩岡未佳さんを中心に、青森県立保健大学の職員・学生、山田町食生活改善推進員のみなさんがサポートしながら「おやこでワクワクお弁当づくり」が行われました。

山田町では小中学校で学校給食がないため、毎日お弁当を持って行くことになります。時間のないときにも簡単につくれる栄養バランスのよいお弁当のおかずということで、主菜のスパニッシュオムレツや豆腐の落とし焼き、副菜としてにんじんのたらこ炒めやまいたけとひじきの炒め煮など、おやつのミルキーポテトなどを皆でつくりました。
最初の下ごしらえには子どもたちも参加。型をつかって大根やこんにゃくなどの材料を小さく切って準備しました。その後はおとなのみなさんが調理室に移動して和気藹々と調理を行いました。

   

学生のみなさんが準備していた栄養や食事に関する紙しばいをみたり、お友だちと一緒に遊んだりして待っていた子どもたち。色とりどりのお料理ができあがって運ばれてくると歓声があがりました。
子どもたちが小学校に入学したときのお弁当という想定で、お弁当箱におかずを詰めてからみんなで「いただきます!」。

お母さんたちからは「ちょっとの工夫でいつもとちがうおかずができてうれしいです」「なかなか野菜をたくさんつかったおかずは作れないのですが、これなら簡単でいいですね」といった声がきかれ、子どもたちも「おいしい!」と笑顔。
最後に、この日につくったおかずのレシピも含んだ、学生のみなさんの手作りのレシピ集「子どももパクパク お手軽レシピ」もプレゼントされました。

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会

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