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東日本大震災緊急募金 第149報
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写真提供:青年海外協力協会(JOCA) |
大槌保育園で保育業務を行う隊員 |
日本ユニセフ協会では被災した保育施設に対して備品の提供、仮設園舎建設等を通じ、再開の支援を行ってきましたが、保育士不足という問題を抱えている施設もあり、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えるためにも、中長期にわたって保育業務に従事できる人材が求められていました。 そこで、公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)との連携事業「被災地子育て支援プロジェクト」を2011年10月より開始しました。
JOCAでは青年海外協力隊経験者からなる「災害救援専門ボランティア」および「国内協力隊」(長期)を派遣し、それぞれの専門性や協力隊時代の経験を生かし、中期的な視点に立った支援を継続しています。この連携事業においては子どもたちの保育支援と子育て支援を中心とした活動を行う国内協力隊員(保育士)が11月より岩手県大槌町の大槌保育園と山田町地域子育て支援センターに派遣されています。
派遣先のひとつ、大槌保育園には東京都社会福祉協議会保育部会保育士会の協力を得て8月より短期ボランティアとして保育士を派遣し、応急的な保育補助支援を行ってきましたが、園に通う子どもたちがより落ち着いて日々を過ごせるように、保育士が継続的に保育業務に従事することが求められていました。
そこで、JOCAが派遣する国内協力隊員(2名)が保育業務を担い、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりをお手伝いしています。
© 日本ユニセフ協会 |
支援センター再開後初めての「すくすく広場」(12月21日) |
もうひとつの派遣先、山田町地域子育てセンター(織笠保育園に併設)は、高台に建っていたことから津波の被害は受けなかったものの、震災による職員の不足により職員を配置できず、休止状態にありました。町民からの再開してほしいという要望も多く寄せられていたため、山田町からの要請を受け、この連携事業によりJOCAの国内協力隊員を派遣」する運びとなりました。現在、2名の隊員が子育て支援センターにおいて平日毎日開設される「ワイワイキッズ」、月1回の親子イベント「すくすく広場」等のほか、地域住民の方々とも絆を広げる、さまざまな活動を行っています。
子どもたちがお友だちや保育士の先生と遊ぶことができ、安心して1日を過ごせる場所を確保することは、子どもたちの成長だけでなく、お母さんたちをはじめご家族にとても大切です。この連携事業は3月末まで実施予定です。