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東日本大震災緊急募金 第151報
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©日本ユニセフ協会 |
前夜からの雪であたり一面が真っ白になった3月24日、岩手県大槌町の吉里吉里保育園で第52回保育証書授与式(卒園式)が行われました。
紅白幕の張られた仮設園舎のホールで、先生方、保護者の方々、来賓の方々が見守る中で卒園児10名がひとりずつ「ありがとうございました!」と堂々とした姿で園長先生から証書を受け取りました。
年中つばき組の子どもたちからの「送ることば」では10名それぞれに「えほんをよむのがじょうずでした」、「ちいさいこにやさしかった」、「こえがおおきくてはしるのがはやかった」などとお兄さんお姉さんたちの思い出が語られました。つばき組からの祝福を受けて、卒園児たちは「つばき組さんももうすぐひまわり組(年長)になります。小さい子たちをよろしくお願いします!」とバトンを渡しました。
卒園児からの「お別れのことば」では「小さかった私たちもこんなに大きくなりました」とご家族や先生方への感謝の気持ちを伝え、『思い出のアルバム』の曲にのせて、「おてらのほいくえん」での思い出、仮設園舎のウッドデッキづくり、おたのしみ会、運動会、秋の遠足、餅つき、みずき団子づくり、ひなまつりなど数々の楽しかった思い出をふりかえりました。「震災があって大変なときに行事なんて・・・」という思いもあったそうですが、園長先生をはじめ先生方は子どもたちに少しでもたくさん、楽しい保育園の思い出ができるように、とできる限りいままで通り季節の行事などを行ってきたそうです。
証書授与式の後には男の子たちはかっこいい、女の子たちはかわいらしいおゆうぎを、最後に、全員で小学校1年生になるドキドキワクワク感をえがいた歌を披露してくれました。
様々なことがあった1年。出席していた皆が目を潤ませながら立派に成長した子どもたちの巣立ちを祝いました。