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エボラ出血熱緊急募金 第2報
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©UNICEF/Guinea |
ユニセフはコナクリでエボラ出血熱の発症を防ぐための啓発活動を実施。 |
ギニア南部でエボラ出血熱の発症が宣言されてからこれまでに、感染が疑われた子どもは11人にのぼり、うち3名が死亡しました。エボラ出血熱は危険で死に至ることもあり、感染拡大を防ぐために、ユニセフはただちに支援を行い、感染が確認されている地域へ保健物資を輸送しました。
ギニア政府は先週、エボラ出血熱の発症を正式に宣言しました。ユニセフは、ギニア保健省と共に医療関係者と感染の危険性があるコミュニティ向けに、次亜塩素酸カルシウムや塩素、手袋、レインコート、ビニールシート、毛布、防水シート、注射器などの医療物資5トンを輸送しました。
初期段階の兆候が表れ始めた際、ユニセフは、エボラ出血熱が発生した地域の医療関係者とコミュニティに液体状の塩素5,500箱、せっけん5万個、粉末状の塩素を提供しました。エボラ出血熱には治療法もワクチンもありません。エボラ出血熱の兆候が見られる人には、脱水症状を防ぐために、補水液と経口補水塩が処方されています。
ユニセフ・ギニア事務所のモハメド・アヨヤ代表は「エボラ出血熱は極めて危険な病気です。ユニセフは子どもたちの感染リスクを下げるため、緊急の取り組みを行っています。ギニア政府、世界保健機関(WHO)やパートナー団体とともに、特に感染者が確認されている地域の世帯やコミュニティが、エボラ出血熱に関する正しい知識を得て、感染を予防できるように努めています」と述べました。
続けて「エボラ出血熱には、治療法はありません。感染した人や動物の体液に接触することで感染が拡大します。予防するには、ウィルスを封じ込めることが一番です。発症を押さえ込まねばならず、そのためには、正しい情報とその情報を広めることが最も有効です。ユニセフは、感染防止のための広報活動にも力を入れて活動しています」と強調しました。
ギニアでは、エボラ出血熱の発症前にコレラ、はしか、髄膜炎の3つの感染症が発生していました。これら3つの感染症の対策に追われ、すでにギニアの保健システムには大きな負担がかかっていました。ユニセフはすでに当局を支援していましたが、国際社会に対し、エボラ出血熱とこれら3つの感染症を食い止めるために、救命物資の提供と輸送支援、資金協力を緊急に呼びかけています。
3月22日の土曜日、首都コナクリでもエボラ出血熱が疑われる症例が3件確認されました。ギニア保健省とパスツール研究所が検査を行った結果、これらはエボラ出血熱ではないと診断されました。現時点では、首都での発症は確認されていません。
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