エボラ出血熱緊急募金 第11報
エボラ出血熱・リベリア
非常事態を宣言、医療関係者の死亡も増加
これまでに352名が感染、170名が死亡
【2014年7月30日 モンロビア(リベリア)発】
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© UNICEF Liberia / 2014 |
ユニセフは感染拡大を阻止するため、啓発活動に力を入れている。予防法のポスターを読む子どもたち。 |
西アフリカで感染拡大が続くエボラ出血熱。この1週間で、リベリアとシエラレオネの両政府は、国家非常事態を宣言しました。
ユニセフは、感染と感染拡大を防ぐため、一般市民に向けた教育・広報活動、予防や治療に必要な医療品等の提供、医療従事者への研修・育成などを行っています。
7月30日発表のユニセフ・リベリア事務所による情勢レポート報告書(SitRep #42)の一部をご紹介します。
なお、本報告書の統計は、リベリア保健社会福祉省下にあるエボラ国家タスクフォースが発行した報告書に基づくものです。
概要
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© UNICEF Liberia/Ajallanzo/2014 |
ユニセフは緊急支援物資を提供し、保健省やパートナー団体と協力して支援活動を実施。 |
- 7月23日以降、感染が確認、推定、疑われた人は新たに94名、感染が確認、推定、疑われる人の死者は40名
同国東部のグランド・ゲデー県で新たに感染が確認
医療従事者13名、アメリカ国籍の人道支援関係者2名が感染、治療にあたっていたリベリア人医師の死亡を初めて確認
- 7月28日時点で、エボラ出血熱第2フェーズ(5月29日以降)におけるリベリア国内でのエボラ出血熱の累計患者(確認・推定・疑い)数は352名、うち170名が死亡、また感染が始まってからの医療従事者の感染者(確認、推定、疑い)は45名
- 現時点で感染が確認されたのは、北部のロファ県、西部のボミ県、モンオセラド県、マルギビ県、中部のボング県、ニンバ県、新たに東部のグランド・ゲデー県
- WHOは、西アフリカでのエボラ出血熱の感染をGrade3非常事態にアップグレード
- サーリーフ大統領は、独立記念日にあたる7月26日に、エボラ出血熱による国家非常事態を宣言、大統領が議長を務めるエボラ国家タスクフォースを結成
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© UNICEF Liberia / 2014 |
ユニセフは感染拡大を阻止するため、エボラに関する正しい知識と予防法を伝えている。 |
- リベリア政府は、主な入国場所数カ所を例外とした上で、国境を閉鎖、入国場所には予防と検査センターを設置予定
リベリア空港当局による渡航に関する新たな政策により、すべての出入国者に対し、検査を実施予定
この対応は、リベリアのモンロビアからナイジェリアのラゴスに向かったリベリア人がナイジェリアでエボラとみられる症状で死亡したことを受けて決定
- 公共的な集会の実施を制限
- 教育省はスタッフ内でエボラとみられる死者が出たため、7月29日時点で必要最低限の職員で運営
- ユニセフは保健社会福祉省に、追加でコレラキット2セットや治療用のベッドやマットレス、シーツ、ゴム手袋、電子体温計などを提供
- 住民へのエボラに関する広報活動を行うため、ユニセフは、ボミ県、ボング県、ニンバ県に12名を派遣、地元のボランティアと共に活動予定
- ユニセフ・リベリア事務所は、今年3月から9月のエボラ出血熱への対応のために、159万米ドル(1億6,218万円 ※1米ドル=102円で換算)を要請しているが、現時点で約6割にあたる96万米ドルが不足
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