公益財団法人日本ユニセフ協会 驛「譎「�ス�。驛「譏懶スケ譁溽、シ�ケ譎「�ス�シ驛「�ァ陋幢スオ邵コ蟶キ�ケ�ァ��ュ驛「謠�郢摎
緊急支援情報
受付中の緊急募金 >>ロヒンギャ難民 l シリア l 自然災害 l アフリカ栄養危機 l 人道危機 l 過去の緊急募金報告 l
2013年
2012年
2011年
一覧を見る


アフリカ干ばつ緊急募金2012年
2012/12/11
第90報
みなさまのご支援で−;85万人の子どもたちが、ユニセフの支援で命を繋ぎとめました
2012/11/13
第89報
ソマリア:“飢餓宣言”は解除されても・・・
2012/10/15
第88報
ブルキナファソ:乾燥した大地に実る、女性たちの努力
2012/9/10
第87報
ニジェール:栄養危機への対応に生きる2005年の教訓
2012/9/5
第86報
ニジェール:栄養危機とコレラの流行の中、最悪の洪水被害に対応するユニセフ
2012/8/28
第85報
ナイジェリア:世界的なイメージと現実のギャップ
2012/8/27
第84報
NBAで活躍するパウ・ガソル選手、チャドを訪問
2012/8/5
第83報
ニジェール:栄養危機と避難民の流入が続く中、コレラの流行に立ち向かうユニセフ
2012/7/30
第82報
ナイジェリア:学校を中心に地域に広がる子どもを守るための知識と習慣
2012/7/20
第81報
ナイジェリア:世界に伝えられることが無い、アフリカで最も人口が多い国の干ばつ
2012/7/18
第80報
ソマリア:“飢饉”宣言から1年 人々の“回復”を支える支援
2012/7/16
第79報
マリ北部でコレラが流行 ユニセフ6万人の子どもたちに衛生キットを届ける
2012/7/9
第78報
モーリタニア:栄養不良の脅威にさらされている乳幼児のための包括的栄養プログラム
2012/6/28
第77報
モーリタニア:予防可能な病気から子どもたちを守る保健キャンペーン
2012/7/4
7月5日(木)・6日(金) 『とくダネ!』 アフリカ・チャドの現状レポート放送
2012/6/21
第76報
チャド:史上最大の作戦
2012/6/12
第75報
モーリタニア:マリ北部の武力紛争を逃れた人々への支援
2012/6/11
第74報
サヘル地域の子どもたちを襲い続ける脅威
2012/6/4
第73報
チャド:緊急かつ長期的視野に立った支援
2012/5/31
第72報
モーリタニア:干ばつと武力紛争で住む場所を追われた子どもたちへの支援
2012/5/29
第71報
ニジェール:国際社会の支援の最前線に立つ村の女性たち
2012/5/22
第70報
マリ:負のサイクルを断ち切るために
2012/5/17
第69報
ニジェール:支援のあり方を示す母親たちの姿
2012/5/11
第68報
二ジェール:食糧危機への対策〜;地元に適した方法を
2012/5/8
第67報
マリ:3つの緊急事態に晒されている子どもたち
2012/4/26
第66報
ニジェール:教育と未来も奪う食糧危機
2012/4/23
第65報
モーリタニア:命を守る支援物資到着
2012/4/19
第64報
セレーナ・ゴメス 米国ユニセフ協会大使 サヘル地域の子どもたちへの支援を訴える
2012/4/18
第63報
世界中の専門家が議論−;飢餓と危機を防ぐために
2012/4/13
第62報
ユニセフ事務局次長ニジェールを視察 迅速な行動を訴える
2012/4/11
第61報
チャド:支援規模の拡大に求められる国際社会からの支援
2012/4/11
第60報
ユニセフ最新の報告書発表 アフリカの角地域:前進があるものの前途多難な現状続く
2012/4/9
第59報
マリ:干ばつ危機が深刻化−;今日のご飯のあても無い子どもたち
2012/4/4
第58報
ユニセフのアンソニー・レーク事務局長、チャドを訪問
2012/4/3
第57報
ローリー・マキロイ選手 アフリカ支援を訴える ユニセフロゴ入りゴルフバッグでマスターズ参戦!
2012/4/3
第56報
ユニセフ本部と世界36カ国・地域のユニセフ協会(国内委員会) 3日(本日)、世界規模のキャンペーンをスタート
2012/3/27
第55報
モーリタニア:難民危機と栄養危機
2012/3/26
第54報
“最悪の事態”に備える
2012/3/22
第53報
ニジェール:“鍵”となる水と衛生支援
2012/3/16
第52報
子どもたちに忍び寄る危機
2012/3/13
第51報
ニジェール:サヘル地域に迫り来る食糧危機に対応するユニセフ
2012/3/12
第50報
モーリタニア:建国以来の二重の危機
2012/2/24
第49報
サヘル地域の食糧危機を食い止めるために
2012/2/22
第48報
“十分に食べられない時期”の到来
2012/2/17
第47報
チャド:負のサイクルを絶つ唯一の望み
2012/2/15
第46報
チャド:栄養危機が蝕む12万7,000の命
2012/2/15
第45報
ニジェール:干ばつに追い討ちをかける武力紛争
2012/2/14
第44報
モーリタニア: GAMが10%に−;現地事務所からの報告
2012/2/14
第43報
子どもたちを飢饉の脅威から守るために
2012/2/9
第42報
サヘル地域の栄養危機でニジェールの子どもたちが再度危機的状況に
2012/2/6
第41報
食糧不足が引き起こす学校の問題
2012/1/27
第40報
子どもたちの命を支える命綱
2012/1/27
第39報
ユニセフ 『2012年版 人道支援報告書』 発表
2012/1/24
第38報
ユニセフ報告会(参加者募集)「東日本大震災とソマリア飢饉から学んだこと−;日本そして世界の大災害に我々は何をなすべきか?」
2012/1/20
第37報
「アフリカ干ばつ緊急募金」開始-サヘル8ヵ国も危機に直面- 長谷部誠選手も支援を呼びかけ
2012/1/10
第36報
ソマリアの教育システム再興に向けて
先頭に戻る


アフリカ干ばつ緊急募金 第42報
サヘル地域の栄養危機でニジェールの子どもたちが再度危機的状況に

【2012年2月9日 ニジェール・マラディ発】

© UNICEF Niger 2012/Tidey
チューブを通して、栄養補給用のミルクをもらうバシラちゃん(4歳)。

4歳になるバシラちゃんは、病院のベッドに静かに横たわっています。重度の栄養不良を治療するため、鼻にはチューブが通され、栄養補給用ミルクがその中を流れています。バシラちゃんがマラリアにかかり、こん睡状態に陥ったとき、国境沿いの街マラディのはずれにある栄養治療センターにこの子を連れてきたのは母親でした。12日前のことです。

今、バシラちゃんはこん睡状態を脱し、食事は摂れないものの、徐々に元気を取り戻しつつあります。医師と、保健関係者を手助けする地元のNGOであるFORSANIの保健員は、彼女が元気になると期待しています。

© UNICEF Niger 2012/Tidey
鼻から栄養を摂っている娘のために、チューブを持つ母親。チューブの中は栄養補給用のミルク。

バシラちゃんは、これから、ニジェールの子どもたちが遭遇するであろう事態を予見させるケースとなっています。アフリカの西部・中央部を占めるサヘル地域の広い範囲を襲っている、干ばつ、収穫不足、食料の高騰は、推計100万人の子どもたちを重度の栄養不良の危機に陥れています。そして、国連の専門家によると、この事態は今後数カ月の間に悪化すると言われています。

ニジェールは、2005年と2010年にも同様の危機を経験してきました。今期の収穫は、全国的に、1世帯が必要とする年間ニーズの14%しか満たすことができません。全人口の35%を占める少なくとも540万人(うち半数以上が子ども)が、食料不足に直面すると予想されているのです。ニジェールは以前から慢性の栄養不良に苦しめられ、今後、干ばつ、収穫不足のせいで食料不足が起きた場合は、人口の多くが、重度の急性栄養不良に陥る危険性があります。

© UNICEF Niger 2012/Tidey
9カ月になる妹の面倒をみるタヒナさん(9歳)。ユニセフは、栄養不良に苦しむ子どもたちのために、栄養補助食品を提供している。

この状況は、栄養不良と関係がある様々な健康障害を受けやすい子どもたち——特に5歳未満の子どもたち——にとっては憂慮すべき事態です。ユニセフ、ならびにニジェールで人道支援を行っているパートナー機関は、今後、39万3,000人の子どもたちが重度の急性栄養不良で治療を受けなければならない事態になるだろうと推定しています。また、栄養不良により、下痢性疾患、皮膚疾患、呼吸器疾患のような日和見疾患にかかる可能性も大きいと見込んでいます。

作物の収穫が少なかったこと、また、それにより食糧への需要が高まったことで、食料の値段も高騰しています。このため、さらに何千もの家族が危機に陥っています。100キロのミレ(雑穀)は、一般市場価格の2倍に跳ね上がり、豆の値段も60%以上高騰しています。マラディ市場で取引をしている人たちによると、その価格は、2010年6月(その年の食糧危機のピーク)時点の価格並みとなっており、この傾向を見ていると、事態はさらに悪化する見込みです。総人口の59.5%が貧困ライン以下の生活をしているニジェール。家族で必要としている量さえ収穫できなかった世帯では、不足分の食料を買うことさえできないでいます。家畜がいても、事態は決して良くありません。なぜならば、家畜用のエサも1000万トン不足しており、価格は高騰し続けそうだからです。

© UNICEF Niger 2012/Tidey
アンザが入った器。ほかに食べるものがないので、本来は家畜用の食べ物であるこのアンザを人々は口にしている。

食料となるものを栽培することも、買うこともできない・・・そのような状態は、ニジェールのティラベリ県にあるワマ村にとって、大変な事態です。家族は、ドゥラやアンザと呼ばれる、地元の野草を食べて生きながらえている状態です。夫がなく、3人の子持ちである30歳になるバルキッサ・ヘルーラさんは次のように証言します。「年の初めからドゥラを食べなければならないなんて、初めてのことだわ。子どもたちはほかの物が欲しいとおねだりするけれど、ほかにあげるものがないんです。こんなに深刻な事態になったのは2005年にも、2010年にもなかったわ」と。ユニセフのサニ・サヤディ栄養担当官も、同様のことを口にしました。「人々がドゥラやアンザといった草を食べ始めたときには、かなり切迫した状況だと言っていいでしょう。食料確保の面では非常に悪い徴候だといえます」

昨年の8月という早い時期から、ニジェール政府と人道支援関係者たちは、2012年に食料危機と栄養危機が来ること、そして2月〜3月には飢餓が始まるだろうと予測していました。すでにその危機は到来しており、最悪の事態を避けるには、人道支援関係者たちは、今こそ立ち上がって対処し、人命を繋ぎ止めるため、危機的な状況にある地域の人々により多くの物資とサービスを提供すべきです。

これは大きな挑戦であり、残された時間はほとんどありません。しかし、可能なはずです。

2010年の危機の後、ニジェール政府は、ユニセフとそのほかの人道支援機関の協力のもと、国の保健ケア制度の強化を優先して図り、今回のような栄養不良の増加といった困難な課題にも、以前よりうまく対処できるようになりました。食料危機の可能性が高まってはいるものの、現場にいる医師、看護師、政府と人道支援関係者たちは、今回の危機が災害に拡大する前に、これを食い止めることができると信じています。しかし、それは、必要な財源と物資が確保されて、という条件のもとなのです。

© UNICEF Niger 2012/Tidey
重度の急性栄養不良で入院しているタシゥーちゃん(2歳)。ユニセフが支援する栄養補給センターで治療を受けている。

ユニセフは、重度の急性栄養不良を治療するための栄養補給センターを拡充し、全国50の病院にいる、重度の栄養不良に苦しむ子どもたちを治療するための物資や機器の約95%を提供しています。ユニセフは、また、日和見疾患の拡大を防ぐために、衛生的な水や衛生施設(トイレ)を利用できるようにし、移住してきた女性や子どもへの支援を行い、基礎的な衛生・保健・栄養に関する慣習を母子が実行できるよう、コミュニティを中心とした事業を支援しています。

ユニセフは、栄養不良の危機にさらされているニジェールの子どもたちのニーズに応え続けるために、2,570万米ドルの支援を必要としています。ユニセフとパートナー機関は、何十万もの子どもたちの命を脅かしているこの危機的な事態に対処するために、国際社会が、より一層の努力をし、必要なあらゆる手段をとるよう求めています。まだ手遅れにはなっていませんが、今、まさに行動を起こす必要があります。


「アフリカ干ばつ緊急募金」は2014年6月10日をもって受付を終了いたしました。
皆様のご協力によって、これまでにユニセフ本部に送金できた額は
2,675万8,815米ドル(22億4,220万5,238円)にのぼりました。
皆様の温かいご支援に心から御礼申し上げます。

アフリカ干ばつ緊急募金 受付終了について »


**************

◇ 募金のお願い ◇

ユニセフは、アフリカ各地で発生しているさまざまな緊急事態の影響を受ける子どもたちのために、緊急・復興支援活動を行っています。日本ユニセフ協会では、ユニセフのこうした活動を迅速に支援するため、アフリカ緊急募金を受け付けています


アフリカ緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「アフリカ」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
クレジットカードで募金
インターネットバンキング
コンビニエンスストアから募金する
*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。

※現在、南スーダン、中央アフリカ共和国への緊急募金は「人道危機緊急募金」で受け付けています。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る