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ミレニアム開発目標—達成期限まであと1000日【2013年4月4日 ニューヨーク発】
今からちょうど12年前、世界中の人々が結集し、2015年末までに、世界中の人々にとってより良い世界の実現を目指す目標が設定されました。 そして今日(4日)、国連事務総長は、この“約束の日”まで、残すところ1000日であることを発表。ユニセフは、この機会を捉え、子どもたちの視点から改めてこの“目標”の重要性を訴えます。 不公平な成果ミレニアム開発目標(MDGs)とミレニアム宣言の進捗状況を、一言で言い表すのは簡単なことではありません。 目覚めしい進展も遂げられました。例えば、1990年から2010年の間に、清潔な飲料水へのアクセスを得た人は20億人以上。また、多くの国々で学校に通う子どもの数が増えただけでなく、安全に出産することができる女性の数も増加しました。 しかし、こうした“進展”は、一様に見られたわけではありません。各国で様々な進展が見られている一方で、何百万人もの子どもたちがそうした恩恵を受けることが出来ず、未だに大きな格差が存在しているのです。 ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は、スペインのマドリッドで開かれている世界会議で、今、世界中で、1億6,500万人の子どもが発育阻害で苦しんでいる現状を訴えました。こうした子どもたちにとって、貧困や栄養不足といった状況は、取り返しのつかない問題なのです。 ミレニアム宣言とミレニアム開発目標(MDGs)が採択されて以来、ユニセフは、パートナー団体とともに、それぞれの目標の中核に子どもを据え、さまざまな活動を行っています。例えば、各国政府が、それぞれの法律や政策を国際基準に準じたものにする取り組みや、自然災害や紛争などの緊急時に子どもたちの命を守る支援活動を展開することをサポートし、そして、さまざまな課題を克服するために、革新的な支援手法の開発や導入も続けています。 ユニセフは、また、(これまで主に“平均値”の改善を主目的に進められてきた)目標達成に向けた様々な取り組みから取り残された恐れのある、社会的なケアやサービスを受けていない弱い立場におかれた多くの子どもたちへの支援を確保するために、「声」を上げてきました。 目標達成期限まで1000日となった今日、ユニセフは特設サイトをオープン。2000年に設定されたミレニアム開発目標が示すそれぞれの課題に関わる子どもたちのストーリーを紹介。また、ユニセフがパートナーと協力して実施している活動を通じ改善されてきた子どもたちの状況の様子や、最も支援の届き難い‘最後の子ども’の生活を改善するために必要なことも紹介しています。 最も弱い立場に置かれた子どもたちのために
特設サイトでは、サイトを訪問してくださった方々に、今後の1000日間だけでなく、その後の目標の方向性ついての議論にも参加していただける場も提供しています。これは、子どもの権利、公平性、発達に関する問題について、一人でも多くの方々に参加していただくための、ユニセフの最も新しい取り組みの一つです。 特設サイトで学ばれたことを、ソーシャルネットワークを通じてお友達やお知り合いに広めていただいたり、2015年以降の目標づくりに向けたご意見を投稿していただくことができます。 また、ユニセフ本部Facebookページでは、これから2週間、‘最も弱い立場の子どもたち’への支援を最優先させることを強く訴えていただける人物を選ぶコンテストも実施する予定です。 |