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財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金 第54報
シリア危機:日本人職員によるユニセフ現地報告会を開催
7月17日(水)午後 ユニセフハウスにて

【2013年7月4日 東京発】

© UNICEF/Syria/2013
長引く紛争による瓦礫と破壊にさらされた環境の中で、シリア国内の紛争地域の多くの子どもたちが、過去も将来の見通しも見失うような体験をしています。子どもたちが、『ロスト・ジェネレーション(失われた世代)』となってしまう危険が高まっています。

日本ユニセフ協会は、シリア国内のユニセフ現地事務所で教育専門官として活躍する園田智也(そのだともや)さんの一時帰国の機を捉え、7月17日(水)、ユニセフハウス(東京都港区高輪)で、一般の方々ならびに報道機関のみなさまを対象にした報告会を開催いたします。

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シリアの首都ダマスカスで、ユニセフの教育専門官として働く日本人職員・園田智也さんが、混迷を極めるシリアで最も困難な状況に置かれている子どもたちの現状とユニセフの取り組みを報告します。

シリア内戦に巻き込まれている人は、総人口2,200万の実に3人に1人にも達する約680万人。また、その約半数を占める約310万人が子どもたち。家を失い国内避難民となった子どもたちは、200万人に上ると推定されています。子どもたちは毎日、殺人、性的暴力、拷問、拘束、武装勢力による誘拐といった非人道的な現実にさらされています。

ユニセフは、シリア国内でも水と衛生、子どもの保護、教育、保健といった分野で緊急支援活動を行っています。園田さんが担当する教育の分野では、プレハブ校舎や教室の設置、教材や文房具の調達、教員の研修などの支援を実施しています。

© UNICEF/Syria/2013
学校は学ぶだけでなく、友だちと遊べる大切な場。子どもたちの心のケアのためにも、学校が必要です。

首都ダマスカスを拠点に、ホムスはじめ国内各地の現場にも足を運びながら支援活動にあたっている園田さんは、「どんなに短い期間であっても、紛争の傷を受けた子どもたちが安全な環境で学べて、遊べる場所を提供することが急務です。もし、シリアの子どもたち、特に女の子たちに学習の場が提供できなければ、この世代の子どもたち全体が『ロスト・ジェネレーション(失われた世代)』になってしまう危険性があります」と訴えています。

報告会では、園田さんが先月訪ねたホムス県やタルトゥース県で見た子どもたちの現状や、現地のパートナー団体と協力して取り組んでいるプロジェクトを説明。更なる支援拡大の必要性や喫緊の課題を報告いただきます。

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ユニセフ現地報告会 『シリア危機:ロスト・ジェネレーションの危険性』

日時 2013年7月17日(水)午後3時30分〜午後4時40分 (午後3時開場)
会場 ユニセフハウス (東京都港区高輪4−6−12 JR品川駅から徒歩約7分)
アクセス
登壇者 ユニセフ・シリア事務所 教育専門官 園田智也(そのだ ともや)氏
定員 120名 (無料)
応募方法 Eメール( jcuinfo@unicef.or.jp )か FAX (03-5789-2036)でお願いいたします。
件名に「シリア報告会」、本文にご氏名・ご連絡先(電話番号かEメールアドレス)を明記の上、日本ユニセフ協会広報室までお申し込みください
※ 複数名での申し込みの際には、それぞれのお名前をお知らせください。
備考
  • ※ 先着順に受付けいたします。
  • ※ 定員に達した場合は、募集を打ち切る場合がございます。
  • ※ 本報告会は、報道機関による取材も予定されておりますので、予めご了承ください。
  • ※ 個人情報の取り扱いについてはこちらをご覧ください。

登壇者プロフィール:

【シリア危機】2百万人以上の"失われた世代"を忘れないでください

2006〜2011年、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンで、アフガニスタンの教育復興、ヨルダンのイラク避難民教育支援、ミャンマーのサイクロン緊急人道支援)に従事。 2011〜2013年、ユニセフ・ケニア事務所教育担当官。ケニアのダダーブ難民キャンプ、ソマリアの首都モガディシュの緊急援助に従事し、シリア危機勃発後は、応援要員としてレバノンのシリア避難民支援に参加。主に緊急教育支援の戦略策定やプログラム・マネジメント、情報管理システムの構築、資金調達を担当。2013年5月より現職。

pdfシリア危機 2年レポートはこちらから[1.96MB] »