驛「譎「�ス�。驛「譏懶スケ譁溽、シ�ケ譎「�ス�シ驛「�ァ陋幢スオ邵コ蟶キ�ケ�ァ��ュ驛「謠�郢摎 財団法人日本ユニセフ協会
緊急支援情報
受付中の緊急募金 >>ロヒンギャ難民 l シリア l 自然災害 l アフリカ栄養危機 l 人道危機 l 過去の緊急募金報告 l
 
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シリア緊急募金
2013/12/17
第80報
ユニセフ シリア緊急人道支援 過去最大となる約860億円 国際社会に要請へ
2013/12/16
第79報
28人が空爆の犠牲に ユニセフ 子どもを標的にした攻撃を強く非難
2013/12/13
第78報
教育を受けられない子ども300万人 シリアの子どもたちへの教育、初の報告書
2013/12/12
第77報
レバノン初雪、寒波到来 寒さに震える子どもたちに支援を
2013/12/09
第76報
子ども2300万人超にポリオ予防接種 中東7ヶ国で一斉に 過去最大規模のキャンペーン
2013/12/04
第75報
日本から届いた防寒服、トルコのシリア難民「ありがとう」
2013/12/03
第74報
シリアの子どもたちに厳寒の備えを
2013/11/29
第73報
12月3日は世界障がい者デー イラク:障がいとともに生きるシリア難民の子どもたち
2013/11/21
第72報
ユニセフが支援する学校クラブ 約29万人の紛争に巻き込まれた子どもに教育を提供
2013/11/05
第71報
シリア難民の子どもたちをポリオから守れ ヨルダンでも大規模な予防接種キャンペーン
2013/10/29
第70報
アンソニー・レーク事務局長がシリアを訪問 子どもたちへの予防接種は、緊急かつ最優先課題
2013/10/25
第69報
子どもたちに大規模予防接種キャンペーンを実施中
2013/10/24
第68報
ユニセフの支援物資、チャーター機でレバノンに到着
2013/10/11
第67報
シリア危機 —; レバノンに逃れた子どもたち:日本人職員の報告
2013/10/14
第66報
新たな紛争の高まり、巻き込まれる40万の難民
2013/09/30
第65報
「女の子に教育を」 難民となった少女の切実な願い
2013/09/22
第64報
ひとりで国境を越えた子どもたちは4,000人以上
2013/09/18
第63報
子どもたちに通学用カバンと文具を 「バック・トゥ・ラーニング」 キャンペーン
2013/09/12
第62報
学びを促進する子どもたち ザータリ難民キャンプ
2013/09/04
第61報
シリア難民の子どもたちに大規模な緊急支援を実施
2013/09/06
第60報
シリア紛争下にある子どもたちに「日常」と「教育」を —; 新学期 「バック・トゥ・ラーニング/スクール」キャンペーン
2013/09/01
第59報
難民キャンプの子どもたちに、支援物資を緊急空輸
2013/08/27
第58報
難民となった子どもたち、100万人を超える
2013/08/19
第57報
2万人以上が、イラク北部クルド自治区へ流出
2013/07/19
第56報
「子ども時代」を失わせないために・・・日本人職員 園田智也さんの報告
2013/06/24
第55報
シリア:難民キャンプで衛生習慣を広めるシリア人ボランティア
2013/07/04
第54報
シリア危機:日本人職員によるユニセフ現地報告会を開催 7月17日(水)午後 ユニセフハウスにて
2013/06/26
第53報
日本政府 ユニセフへ「シリア難民・国内避難民の緊急支援」決定
2013/06/25
第52報
シリア危機 気温の上昇・衛生環境の悪化による感染症拡大のリスク増加
2013/06/21
第51報
ヨルダンの難民キャンプ内外の実情レポート『Shattered Lives(仮訳:困窮を極める生活)』を発表
2013/06/17
第50報
史上最大規模4億7千万米ドルの資金援助を、国際社会に要請
2013/05/31
第49報
障がいのある子どもが最も弱い立場に
2013/05/31
第48報
シリア危機 ザータリ・キャンプの”日常”がNHK BSスペシャル番組で
2013/05/22
第47報
難民キャンプとキャンプ周辺で予防接種キャンペーンを展開
2013/05/21
第46報
シリア:最も支援が届きにくい場所へ
2013/05/02
第45報
ヨルダン:シリアから避難した子どもたちに希望となる学校教育を
2013/04/30
第44報
シリアと周辺国 はしかの集団感染が拡大 ユニセフ 大規模予防接種キャンペーンを強化
2013/04/19
第43報
命がけの支援物資輸送 アレッポとホムスにトラック11台分の物資が到着
2013/04/15
第42報
国連がシリア危機に対する共同声明を発表
2013/04/08
第41報
コミュニティを救う若者ボランティアの活躍
2013/03/28
第40報
子どもたちの健康が悪化、医療ケアが不足するシリア避難民キャンプ
2013/03/25
第39報
命を守る靴
2013/03/24
第38報
イラクからの報告
2013/03/15
第37報
「家に帰りたい」・・・13歳の男の子の切実な願い
2013/03/12
第36報
シリア危機〜;勃発から2年 2百万人以上の子どもたちが“失われた世代”に ユニセフ「2年レポート」発表
2013/03/07
第35報
数十万人の子どもたちの教育を奪う紛争
2013/02/26
第34報
ユニセフ広報官—;ホムスの子どもの現状を報告
2013/02/26
第33報
シリアの子どもにミサイル攻撃 ユニセフ 緊急声明を発表
2013/02/19
第32報
深刻な資金不足に直面するユニセフの活動
2013/02/14
第31報
トルコのアクチャカレ難民キャンプに避難した16歳のシリアの少女
2013/02/01
第30報
一筋の希望〜;ホムスからの報告
2013/01/31
第29報
日々変化するザータリキャンプの状況−;最前線からの報告
2013/01/25
第28報
銃声が無い場所でも・・・
2013/01/22
第27報
シリア国連視察団−;シリア国内の惨状を報告
2013/01/18
第26報
ユニセフ、子どもへの暴力を強く非難
2013/01/16
第25報
シリア危機 ユニセフ 子どもたちへの支援を加速 日本ユニセフ協会も、100万米ドルを先行拠出 「シリア緊急募金」受付中
2013/01/08
第24報
避難先の学校で教育を受け続けるために
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シリア緊急募金 第38報
イラクからの報告

【2013年3月24日 バクダッド発】

ユニセフ イラク事務所子どもの保護専門官の野田真紀さんが、日本にはあまり伝わってこないイラクに逃れた方々の状況を報告してくれました。

シリア内戦勃発から2年がたちました。およそ200万人以上の難民が、レバノンやヨルダン、トルコ、エジプトなどの近隣の国々へ逃れています。私が活動しているイラクもその一つ。国連が、イラク北部のクルド人自治区ドホーク県のドミズに最初の難民キャンプを設置したのは、昨年の4月。難民の数は日に日に増え、これまでに10万人を超えました。これは誰もが想定していなかった数です。イラクには、首都バグダットから車で約7時間のアンバール県アルカイムにも、もう一つ大きな難民キャンプが設置されています。昨年8月に設置されたこのキャンプでは、現在、約5,000人の方々が、不自由な避難生活を強いられています。

ユニセフは パートナー団体と共に、この2箇所の難民キャンプで、飲料水や衛生設備(トイレ)の提供のほか、保健、教育、子どもの保護の各分野での支援活動を重点的に展開しています。私は、子どもの保護専門官として、“子どもに優しい空間”の設置や運営をサポートしています。また、こういった状況の中で発生し易い様々な形態の搾取や虐待、暴力からの保護や予防のための体制づくりも、私が担当する重要な仕事の一つです。

“安心”を得られない子どもたち

ふたつのキャンプの大きな違いは、“行動の自由”の有無です。ドミズ難民キャンプでは、人々の“行動”に特に制約はありませんが、アルカイム難民キャンプで避難生活をおくられている方々は、キャンプが設置されている地域が置かれている政治状況から、キャンプの外に出ることが禁止されています。また、治安状況もかなり違います。クルド自治区の治安はかなり安定し、私たちも自由に行動することが可能です。しかし、アルカイムを訪問する際は、私たち自身の安全を確保するために、事前に国連本部の了解を得ることが義務づけられています。例えば、先日アルカイムを訪れた時は、現政権に対する不満から、大規模なデモが行われていたため、車での移動が禁止とされ、イラク国軍のヘリコプターを使わざるを得ませんでした。

イラクに逃れているほとんどの方は、アブカマルというイラク国境に接する都市から来た方々ですが、アレッポから来たという家族にも出会いました。今年2月、アルカイムを訪問した時に、シリアとの国境にも足を伸ばしました。この国境は、政治的な理由で昨年10月から閉鎖されています。このため、多くの難民が、日々国境が開くのを待っています。こうした中でも、1日約100人から150人のシリア難民(90%は女性と子ども)が、医療サービスを受けるためだけに国境を超えることが許されています。緊急の治療が必要な場合は、アルカイム市内の病院に収容されますが、治療が終了すればシリアに送還されてしまいます。

 
アルカイムのシリア国境で

「子どもに優しい空間」

アルカイムの難民キャンプに設置された“子どもに優しい空間”(CFS)では、難民の方々自身がボランティアのファシリテーターとして、子どもたちと一緒に楽しく遊んでいます。ボランティアの方々が、子どもたちが描いた絵を見せてくれました。CFSの活動が始まった頃に描かれた絵は、戦車や爆弾、銃など、紛争に関連したものや、黒など暗い色を主に使ったものが多く見られます。CFSに通い始めて約3ヵ月。多くの子どもたちは、今、花や木など、自然の風景を中心に、華やかな色を使った絵を描き始めています。子どもたちの態度も変ってきたとボランティアの方々は語っていました。始めは、荒々しく、なかなか馴染めなかった子どもたちでしたが、今では、CFSにいつもやってきて、いろいろな活動に参加することができるようなったそうです。

 
「子どもに優しい空間」の活動が始まった頃、子どもたちが描くものは、戦争の光景ばかりだった   CFSに通い始めて3ヵ月。今、子どもたちは、自然の風景や自分の好きなものの絵を描くようになった

同じ頃、ドミズも訪問しました。寒さのピークを過ぎた時期でしたが、夜は5度を下回る、まだまだ寒い時期でした。難民キャンプでは、ユニセフはイラク政府と協力してCFSを設置し、子どもの保護のためのシステム作りをサポートしています。3月に入ってから難民の数が極端に増え、1日に800人もの方々が新たにキャンプに到着されています。キャンプの収容能力が限界を超えてしまっているため、資金的に余裕のある人や、親戚や知り合いがいる人の中には、ドホーク市内や、クルド人自治区の他の場所に避難先を求められる方々もいらっしゃいます。

 
ドミズ難民キャンプ   キャンプに設置された「子どもに優しい空間」で
(写真中央が野田さん)

国際社会の監視の目

イラクでも、国連安全保障理事会決議第1612号で義務付けられている「武力紛争と子どもに関する監視報告メカニズム」の設置が、ようやく正式に認められました。ユニセフは、パートナー団体と協力し、ドミズとアルカイムのふたつの難民キャンプで「シリアの武力紛争下における子どもに対する暴力・虐待」に関する情報収集を行い、国連安全保障理事会に報告しています。子どもたちは、悲惨な状況を語ってくれています。

ハッサンくん(12歳・仮名)は、シリアの首都ダマスカスから避難してきました。昨年12月、ハッサンはいつものように学校で授業を受けていました。すると突然、武装した軍人が学校に侵入し銃を乱射し始めたので、ハッサンくんの先生は、子どもたちを安全な場所へ避難させ、銃の乱射をやめるよう訴えました。するとその軍人たちは、先生の髪をわしづかみにし、中庭まで引きずりだし、子どもたちの目の前で銃殺したのです。ハッサンくんは、今でもこの光景が脳裏から離れず、怖い思いをしていると語ります。

こうした子どもたちをはじめとするシリアの方々への支援は、今、危機的な状況に直面しています。資金不足から、日々増加し続ける難民のニーズに応えることができていません。ドミズ難民キャンプのCFSは、現在、たった一箇所だけ。悲惨な経験を経てきた子どもたちに「心のケア」を提供するとても重要な役割を担った活動ですが、現在対応している500人で精一杯の状態です。

ハッサンくんのように、悲惨な状況を目撃し、心理的なダメージを受けている子どもたちは他にもたくさんいます。CFSを増やし、より多くの子どもたちに、そうしたダメージを和らげたり、必要に応じてより専門的なケアにつなげるシステムを構築することが必要です。トラウマの治療には、多くの時間が必要です。丁寧に一人ひとりをケアできる環境を確保することが必要なのです。最近は、家計を助けるために不適切な環境の中で働かざるを得ない子どもたちの存在や、買春、家庭内暴力、性的虐待などの報告も増えてきています。こうした問題に晒された子どもたちに適切に対応できる態勢を作ること、そして、これらの暴力や虐待を未然に防ぐための活動を強化して行く必要があります。

写真クレジット全て:(C)UNICEF Iraq/2013/Noda

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