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ユニセフ協会からのお知らせ

ユニセフ 国連諸機関と連携して新型インフルエンザ対策を準備

【2009年4月29日 ニューヨーク発】

世界保健機関(WHO)は、H1N1として知られる新型インフルエンザの流行拡大に警戒を呼び掛けています。ユニセフは、新型インフルエンザの世界的な大流行に備え、他の国連諸機関と協力して準備を進めています。

WHOは29日、新型インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ4」から、広範囲に及ぶ人から人への感染と世界的な大流行の可能性を警戒する「フェーズ5」に引き上げました。

「ユニセフは、WHOと協力して、コミュニティの人々が自らを守るためにできる事を伝えていきます。」ユニセフ本部の保健事業上級アドバイザーのオスマン・ディビッド・マンソール博士は、ユニセフの役割をこう説明します。

警戒レベルの引き上げ

新型ウィルスの感染は、比較的速いペースで拡大しているようです。新型インフルエンザの症例は、既にメキシコ、イスラエル、スペイン、米国、ニュージーランドなどの国々で確認されています。

「世界が空路で繋がっている今日、このウィルスが、あっという間に世界中のあらゆるところに広まる可能性があることを示しています。」マンソール博士は話します。

「今後2週間ほどの間に、これが世界的な大流行の始まりとなるか、それともこの新型ウィルスが人の感染拡大には適応しないウィルスで、感染拡大は見込まれないかどうか判明できると思います。」(マンソール博士)

貧しい人々への影響

ユニセフをはじめ、国連諸機関は、既に様々な危機や極度の貧困に苦しめられている国々での流行の可能性を懸念しています。

「特に貧しい国々は、流行の拡大に対して非常に弱い立場にあります。」パン・ギムン国連事務総長は話します。「こうした国々は、他の様々な危機、すなわち食糧危機や、エネルギー危機、世界的な経済危機、そして気候変動によって、すでに苦しめられているのです。私たちは、こうした国々の人々が、今回発生するかも知れない世界的大流行によって、先進国以上に深刻な影響を受けることがないようにしなければなりません。」

世界銀行や国連の開発支援・人道支援活動を専門にする諸機関は、新型ウィルスの世界的大流行を防ぐため、必要な追加財源を確保するべく準備を進めています。」(パン国連事務総長)

ユニセフが進めてきた新型インフルエンザ対策

ユニセフは、「鳥インフルエンザ」や今回のような新型インフルエンザの世界的大流行に備え、数年前から、世界各地でコミュニティの人々への啓発・教育活動を展開してきました。当ホームページでも、こうした活動の一部を紹介しています。日本ユニセフ協会ホームページ右上の検索ウィンドウから、「鳥インフルエンザ」でご検索ください。

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