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アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使
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「雨が降らなくなったのは、1973年に起きた大干ばつの頃から。」 アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使が今回出会った人々は、異口同音にこう話しました。
1998年の就任以来12回目となる海外視察。アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使は、4月13日(月)から10日間、気候変動による「変化」が著しい西アフリカ・ブルキナファソを訪問。23日(木)朝、帰国しました。
「気候変動のために、世界中で様々な問題が起こっていることは知っていました。でも、ブルキナファソの子どもたちがあんなに辛い状況に追い込まれてしまっているなんて・・・。」
黄色く濁った池の水を牛と一緒に飲んでいた男の子。
砂漠化で放牧や農業をする土地を追われた家計を助けるために、気温47度の灼熱の金鉱で埃まみれになりながら、ご飯も食べられずに一日中働き続ける幼い女の子。
静かに、しかし着実に忍び寄る食糧危機から、深刻な栄養不良状態に追い込まれている無数の子どもたち。
今回、アグネス大使が出会った子どもたちは、私たちが日本で語る「温暖化問題」とは全く次元の違う、想像を絶する状況に置かれていました。「気候変動」には国境が無い。日本に住む私たちの何気ない日常が、ブルキナファソの子どもたちの過酷な日常と繋がっているのです・・・。
「とても平和な国なのに、5歳未満の子どもの4割近くが慢性的な栄養不良状態です。高い死亡率の大きな要因にもなっています。食糧生産の低下や、世界的な食糧価格の高騰が追い討ちをかけています。」ユニセフ・ブルキナファソ事務所のエルベ・ペリエ代表は、話します。さらに「何をすれば良いのかは分かっています。ユニセフも体制を整えました。国際社会の支援さえあれば、この国の子どもたちの命は確実に守られるのです」と、アグネス大使に訴えました。
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この視察報告は、NHK教育テレビ『視点・論点』、NHK BS1『きょうの世界』 でも放映予定。各放映日時につきましては、日本ユニセフ協会ホームページにてお知らせいたします。
また、6月10日に行われるユニセフシンポジウム『気候変動と子どもたち〜私たちの知らない、もうひとつの環境問題〜』でも基調報告いたします。
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■アグネス大使のこれまでの視察については、アグネス大使の海外視察アルバムをご覧ください。