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映画『セントアンナの奇跡』
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© 2008(Buffalo Soldiers and On My Own Produzione Cinematografiche)- All Rights Reserved. |
配給:ショウゲート |
今月25日(土)より、全国で公開となるスパイク・リー監督の映画最新作、『セントアンナの奇跡』は、第2次世界大戦中、敵対する関係を超え、兵士たちが1人の少年を必死に守ろうとした実話をもとに制作されました。映画の公開に先立ち、「絶えることのない戦争、未来を宿す子どもたちをその犠牲から守ること」をテーマとして、23日(木)に東京都内でイベント試写会が行われました。
「子どもを守りたい」という映画に込められたメッセージ、また、ユニセフは、「第2次世界大戦で被災した子どもへの支援活動」を実施するための組織として設立された経緯があることから、本イベントには日本ユニセフ協会も参加しました。厳しい状況にある子どもたちの親になることはできなくとも、子どもを守る活動には誰もが参加できるというメッセージとともに、現在も世界各地で紛争下に置かれ、武力紛争に対する恐怖と深刻な貧困に苦しむ子どもたちの現状を伝えました。
© 日本ユニセフ協会 |
また、以前プライベートでカンボジアを訪れ、紛争による貧困で学校にも通えない子どもたちの現状を目の当たりにされた歌手のhitomiさんもスピーカーとして参加し、次のようにご自身の思いを話しました。
「今の時代でも戦争があったりするし、いつになったら平和になるんだろうと考えさせられました。いつの時代も戦いや人種差別がある。どんな時代でも大変だけれども、それが世の中だと思うんです。日本の子ども達にも観て欲しいと思う映画です。」
イベントの最後には、様々な国の子どもたちが、世界平和への祈りを込めた合唱を披露し、会場に訪れた人々が大きな拍手を送りました。
当日の会場では募金も呼びかけられました。お寄せいただいた募金は、日本ユニセフ協会を通じて、人道危機にあるパキスタンでのユニセフの支援活動に役立てられる予定です。また、映画の公開劇場で販売される「ピース・フォー・ザ・チルドレン」リストバンドの売上げの30%も寄付され、同じくパキスタンでの活動に役立てられます。
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パキスタン北西辺境州スワト地区などで続く武力衝突により、5月末までに、250万を超える人々が住む家を追われました。この250万人のうち、約20万人は、政府が用意した避難民キャンプに仮の住まいを見つけていますが、残りの230万人は、もともと家計に余裕のない親類縁者や友人の家、また、学校をはじめとする公共施設での不自由な暮らしを余儀なくされています。
ユニセフは、他の国連機関と協調し、避難生活を強いられている子どもたちのために、安全な飲料水やトイレなどの衛生施設・衛生用品を提供するほか、緊急予防接種活動を展開。子どもたちに「日常」を取り戻し、学校教育を一日も早く再開させるため支援活動を行っています。また、保護者と離れ離れになった子どもや、こうした状況で発生しやすい性的虐待など、様々な形態の虐待や搾取から子どもたちを保護するべく活動しています。みなさまのご協力をお願いいたします。