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気候変動と子どもたち:砂漠化問題を啓発する国際写真コンテスト【2009年4月9日 ニューヨーク発】 国連砂漠化対処条約(UNCDD)は、世界各地で進行する土地の劣化や砂漠化問題を、国際的に啓発する活動の一環として、第二回国際写真コンテスを開催。現在作品を募集しています。 「開発途上国と先進工業国の双方が適切な行動を取らなければ、砂漠化と土地の劣化によって、今後10年の間に、5,000万人の人々が生まれ育った場所を捨てなくてはならなくなってしまう見込みです。」国連砂漠化対処条約のルック・ニャカジャ事務局長は昨年末、このように訴えました。 国連砂漠化対処条約は、ユニセフをはじめとする国連機関やNGO、市民社会、コミュニティ、この条約を締結している193カ国の政府と共に、以前は肥沃な土壌を育んでいた地域の砂漠化拡大を防ぎ、食い止め、砂漠化による負の影響を軽減するために活動しています。 子どもたちへの影響
気候変動問題の専門家は、温暖化と降水量の変化が作物の生産性に影響を与え、人類が入手可能な食糧の総量が減少する可能性があると予測しています。すでに、世界の3分の1の子どもたちが中度あるいは重度の低体重なのです。 また、国連の「気候変動に関する政府間パネル」は、子どもの成長と発達に深刻な影響を与える栄養不良や様々な疾病が、世界的な気候変動とともに増加していると説明します。多くの国では、水を汲んだり料理をしたり、洗濯をするのは一般的に女性や女の子たちです。降雨量などが減った場所では、こうした女性たちの負担が増える可能性があります。 2007年ユニセフが発行した『気候変動と子どもたち』も、土地の劣化や砂漠化等の環境問題が、貧困の根絶や保健の改善、環境を守るための活動など、全てのミレニアム開発目標の達成を妨げる可能性があると報告しています。 国際社会の行動を訴える写真コンテストこうした状況と、国際社会による緊急の行動を訴えるため、UNCDDの第二回国際写真コンテストは、世界の乾燥地帯で土地と水を保全している人々の活動を表現している作品を求めています。乾燥地帯には、世界人口の約40%にあたる20億近い人々が暮らしています。今回のコンテストに寄せられる作品が、気候変動の影響を受けているコミュニティとその地域の生態系の関係も写し出すことが期待されています。 本コンテストの審査員には、マリの女性・青少年・家族保護大臣のマイガ・シナ・ダンバ氏、世界的に有名な写真家のマイケル・マーティン氏、ドイツのナショナルジオグラフィック編集長のユルゲン・ナコフ氏、フランスの環境問題専門家のニコラス・ユロ氏などが参加する予定です。 優勝者には賞金1,500ユーロに加え、9月にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われる国連砂漠化対処条約の大会で行われる受賞式に招待されます。2位、3位にも、それぞれ賞金1,000ユーロ、500ユーロずつ授与されます。
作品は、「世界砂漠化・干ばつ対処の日」である6月17日までにEメールにて主催者まで。 アグネス大使、砂漠化進むアフリカ・ブルキナファソを視察 アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使は、2009年4月13日から23日まで、アフリカのブルキナファソを訪れます。つづきを読む»
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