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紛争下・後における子ども保護−宗教者の役割−
現在、世界中で推定25万人の子どもたちが紛争に巻き込まれていると言われています。直接、戦争の犠牲になったり、兵士として戦争に送られたりする子どもたちも沢山おり、特に女の子は性的搾取の被害に遭いやすいと報告されております。また、紛争による強制移動の影響を受け、社会心理的や経済的に、特に困難な立場に晒されやすいのも子どもたちです。 このような子どもたちを最前線で支えているのは、多くの場合、現地の草の根NGOやコミュニティー組織で、ユニセフにとっても、紛争後の子ども保護を実施する上でなくてはならないパートナーです。また、これらのNGOの大多数は、宗教組織を基盤に活動していることも良く知られています。民族・宗教間対立がこれまであった、もしくは現在続いている世界中の国・地域において、宗教者達は、自ら率先して平和構築活動に取り組み、子どもたちに対する特別な支援事業を、保健医療、教育、福祉等様々な分野で実施しており、主にWCRPとその現地ネットワークであるInter Religious Council(IRC)による支援のもと、諸宗教による共同事業という形態がとられています。
一方、紛争下・後であるかどうかに関わらず、以前から子どもたちを支援するための宗教者の役割の重要性は指摘されており、ユニセフとWCRPは長年幅広い分野において協力関係にあります。WCRPにおいては、1990年に米国プリンストンで開催された「子どものための宗教者会議」において、グラントユニセフ事務局長(当時)は、「世界は宗教指導者としての皆様が、子どもの権利の擁護者として働いてくださることを期待しています。」と宗教者への期待を強調しました。2006年に京都で開催された、べネマンユニセフ事務局長も参加した第8回WCRP世界大会では、「平和のために集う諸宗教−あらゆる暴力を乗り越え、共にすべてのいのちを守るために」という理念を実現するための方法について熱心に議論が交わされました。 今回のシンポジウムでは、既に、2009年から開始された、ユニセフとWCRPが、紛争後の子どもの保護のために協力して実施する事業の関係者を中心に、紛争、子ども保護、宗教者というキーワードを軸に活発な議論を行い、日本でも多くの人に問題の重要性を知ってもらいたいと考えております。 お申込方法
参加ご希望の方は、以下の必要事項を明記の上、E-mailかFAXにてお申込ください。
※ 受付完了のご案内をメールでお送りいたします。メールの場合、タイトルに「ユニセフ/WCRP報告会」とご明記ください。 お問い合わせ先
日本ユニセフ協会 団体・組織事業部 |