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「子どもにやさしい学校」づくりをめざして
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新しいフェンスの前で笑顔の子どもたち。 |
■カサイット小学校PTA会長のManuel Soares Cunturさん(30)
私は2年前からカサイット小学校のPTA会長として学校修復プロジェクトに関わっています。修復作業を始める前に、まず学校でPTA、教員、子どもたちとグループごとに分かれて学校のどの部分を修復したら子どもたちの学校生活に役立つか話し合いました。過去に学校の前の大通りで二人の子どもが交通事故に遭ったことから、全員一致でフェンスの修復を行うことに決まりました。フェンスの修復にあたっては、地域の人々がボランティアでセメントなどの資材を運んだり、修復作業に協力したりしてくれました。フェンスができて、子どもたちが前よりも安全に学校生活を送れるようになり、保護者としても大変安心しています。
■カサイット小学校4年生のMarcelaさん(11)
私の学校には以前フェンスがありませんでした。2人の友達が交通事故で亡くなってとても悲しいです。地域の人々の協力で、道路側に頑丈なフェンスと門ができて、休み時間は安心して友達とおにごっこをして楽しむことができます。しかし、まだ校舎の裏と横にはフェンスがありません。そのため、近所の水牛ややぎが校庭に入ってきて、学校の花壇を荒らしていきます。学校の周りにもフェンスができたらもっと嬉しいです。
▲校舎の裏にはまだフェンスがない。やぎや水牛が校庭を徘徊することもある。 | ▲学校前の交通量の多い幹線道路。ここで近年2名の子どもが交通事故に遭った。 |
▲ユニセフからカサイット小学校に送られた水タンク。 |
ユニセフは学校修復プロジェクトのほかにも、水タンクやトイレなどの学校衛生環境の整備にも取り組んでいます。また、学校保健教育の推進なども積極的に行っています。
■カサイット小学校6年生で児童会長のFerdiaoさん(16)
ユニセフの水タンクがまだ学校にない頃は、毎朝当番で近くの井戸から5リットルの重いバケツを両手で運ばないといけませんでした。小さい学年の子どもたちは授業前の水汲み作業で疲れてしまい、授業中勉強に集中できないこともしばしばありました。また、井戸の水は近くの海の影響で塩辛く以前は飲むことができなかったので、今ではユニセフの水タンクがあるので大変助かっています。
学校では保健の授業で先生から手洗いや爪きり、歯みがきの大切さを学びました。ユニセフの保健学習教材の大きなすごろくゲームもとても楽しいです。今では新しいフェンスもできたので、安心して休み時間も友達とすごろくゲームを楽しむことができます。
▲新しくできたフェンスの前で友達とすごろくゲームをして遊ぶ児童会長のFerdiaoさん。すごろくゲームをしながら保健の知識も学ぶことができる。ユニセフから送られたすごろくゲームはサカイット小学校でも大人気。 |
■カサイット小学校の校長Geraldoさん(57)
お送りいただいた支援金とカサイット小学校の地域のみなさんの協力で立派で丈夫なフェンスができました。今日(フェンス完成式の日)はフェンスの完成を子どもたちとお祝いすることができて大変嬉しいです。
また、ユニセフが支援している学校保健教育は大変効果があります。学校で得た保健の知識は子どもから家庭、地域へ発信され、地域の人々の健康増進にも役立っています。
お陰様で日本の皆さまのご支援によって、カサイット小学校の子どもたちの学校生活はより安全で充実したものになりました。保護者、教員一同大変感謝しております。
■ユニセフ東ティモール事務所でティモール人教育担当官のNuno Eugenio Goulartさん(37)
日本の皆さまがご支援下さっている「エスコラ・フォウン」学校修復プロジェクトは、東ティモールの特に僻地の子どもたちの生活や学習環境の向上に非常に貢献しています。カサイット小学校のフェンス修復は、子どもたちの学校内の安全の確保を行う上で非常に重要なプロジェクトです。カサイット小学校のほか、日本からのご協力で学校修復プロジェクトが、他の学校でも行われています。教室の間の壁が竹で仕切られているだけで騒音が気になり子どもたちが学習に集中することができない、教室が不足しているため1クラス80人の子どもたちが同じ教室で学習せざるを得ないといった学習環境が残念ながら今の東ティモールの小学校の実態なのです。これからも私たちユニセフ東ティモールのスタッフは、子どもたちがより安全に充実した学習環境の中で学校生活を過ごすことができるよう、引き続き教育省とともに学校をサポートし続けていきます。日本の皆さんにも是非ご協力をお願いします。
写真クレジットは全て:©UNICEF/Timor-Leste 2010
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<国際協力人材養成プログラム 海外インターンとは?>
日本ユニセフ協会は、国際協力人材養成プログラムの一環として、国際協力・社会開発・子どもの人権などに関する研究を行っている主に大学院生を海外インターンとして公募、選考の後、ユニセフ現地事務所に派遣しています。本事業は、ユニセフのインターンシッププログラムに沿って、日本ユニセフ協会が2002年度より実施、これまでに計56名が派遣されています(2009年度)。