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ユニセフ協会からのお知らせ

ユニセフ協会はユニセフの命綱
レーク事務局長、ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)年次総会で演説

【2010年5月10日 韓国・ソウル発】

© UNICEF video
韓国ソウルで開かれている第55回ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)年次総会で演説するアンソニー・レーク事務局長。

アンソニー・レーク ユニセフ事務局長は、10日、韓国のチョン・ウンチャン首相、各国のユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)の代表らとともに、第55回ユニセフ協会年次総会の開会式に出席しました。

事務局長就任後初めて参加した重要会合となった本総会で、レーク事務局長は、全ての子どもたちの最大の利益を追求し、2015年までにミレニアム開発目標を達成するため、さまざまな取り組みを加速していこうと呼びかけました。

「私は、本日、全ての子どもたち、特に多くの場面で取り残されてしまっている子どもたちの権利を守るというユニセフの歴史的使命を果たすための最善の方法について、ここにいらっしゃる全ての皆さんと議論を始めたいと思っています」レーク事務局長はこのように述べました。

「無くてはならない命綱」

レーク事務局長は、ハイチ地震の際に、民間から特に大規模な支援が寄せられたことを例に、世界36の先進国と地域でユニセフを代表する役割を担い、民間からの募金・寄付の窓口としてユニセフの年間予算の3分の1近くを支えている各国・地域のユニセフ協会に感謝の意を述べました。このように、民間からいち早くさらに大規模にご支援が寄せられたこと、そして日ごろからの継続的なご支援があったからこそ、ユニセフは、最も緊急のニーズを必要としている被災地の子どもたちへの支援活動を迅速に行うことができたのです。

「ユニセフファミリーの一員である各国・地域のユニセフ協会は、ユニセフの全ての活動を支えてくれている、ユニセフの命綱です。」(レーク事務局長)

各国・地域のユニセフ協会は、募金活動だけでなく、人々の意識を高め、子どもたちの権利の実現を促進する活動も担っています。

支援される立場から支援する立場へ
© UNICEF video
今年の年次総会は、韓国で初の開催となりました。朝鮮戦争(1950-53)の間、ユニセフの支援を受けていた歴史を持つ韓国は、1994年、国内委員会が設立され、世界の子どもたちを支援する立場になりました。

レーク事務局長は、また、長年に亘って国を挙げて国際的な問題に力強く取り組み、支援を行ってきた韓国政府と韓国の人々を賞賛しました。今回のユニセフ協会の年次総会は、韓国のユニセフ協会が初めて主催。朝鮮戦争(1950-53)の間、ユニセフからの支援を受けていた歴史を持つ韓国ですが、1994年、ユニセフ協会が設立され、支援する側のドナー国となったのです。

その後、韓国ユニセフ協会の活動は、民間部門の拠出額において、(36カ国・地域中)上位10位に達するまでに成長しました。「韓国の人々は、世界の最も弱い立場の子どもたちのために提供した支援を誇りにされるべきです。」(レーク事務局長)

韓国のチョン・ウンチャン首相は、韓国の開発に必要な「重要な土台は、子どもたちへの投資」だと語りました。ウンチャン首相は、「子どもたちを含む全ての人々にとって、より良い世界をつくる」ために、途上国の開発支援への支出額を増額することを約束しました。

レーク事務局長は、9日(日)に開催された歓迎レセプションで、オークランド工科大学政策研究所のイアン・ハサル医師へのアルド・ファリナ賞の受賞を発表しました。イアン・ハサル医師のニュージーランドの子どもたちの保健と福祉を改善するためのリーダーシップと熱心な献身活動が称えられました。アルド・ファリナ賞は、イタリアとスペインのユニセフ協会の後援の下、子どもの権利を促進する活動において優れた業績を挙げた人を称え、年2回発表されています。

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