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シリア緊急募金 第93報
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アレッポの政府側地域に隣接する地域に住むアブ・アブドゥルさん一家。外出する際は狙撃手から身を守らなければならない。 |
日本ユニセフ協会は、3月4日(火)、ユニセフハウス(東京都港区)で、先月激戦地アレッポを取材されたフリー・ジャーナリスト 後藤健二氏による現地報告会を開催いたします。 当日は、現在、複数の反政府勢力によって実効支配されている激戦地アレッポの子どもたちや市民がおくる、空爆などの戦闘が続くの“日常生活”の様子に加え、昨年、首都ダマスカスなどで取材されたユニセフの支援活動の様子なども、後藤さんご自身で撮影された映像を交えてご報告いただく予定です。
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1月下旬、トルコから国境を越え、シリアに入った後藤氏。車を乗り継いでたどりついたアレッポの表情は、1年前に訪れた所と同じ場所とは思えない程変わっていました。「激戦地」と呼ばれるアレッポ。その破壊のすさまじさは、傷ついていない建物が見当たらないほどだったといいます。現在、アレッポは5つの武装勢力が占拠。政府軍との間で激しい攻防が続いています。
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ある朝アブ・アブドゥルさんの家を突然襲った一発の迫撃砲。一家は近所に引越した。避難民になるより最後まで街に残るのを選ぶと言う。 |
開いているお店はほとんどありません。いつ爆弾が落ちてくるかわからない町の中で、命の危機と隣り合わせの生活を強いられている人々。電気や水も使えません。それでも、アレッポの住民たちは、配給の仕組みを整えるなど、生きていくための模索を始めているといいます。 爆発音や砲撃音が鳴り響いても、学校で学ぶ子どもたちには笑顔があふれていたとのこと。「先生方の献身と教育への熱意は、銃や砲弾よりも強い」と後藤さんは語ります。 出口の無い戦闘が続くシリアの激戦地に暮らす子どもたちは、どんな思いで日々を生きているのでしょうか?
シリア子どもたちを支えてゆくために国際社会に求められていることは何かを考えるきっかけとしていただければとの思いから、本報告会を企画いたしました。 ぜひご参加ください。
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激戦区から避難したり通学路が危険になるなど、これまでの学校に通えなくなった子どもたち。自宅に近い「コミュニティ・スクール」で勉強する。 |
3月15日で紛争が始まってから3年を迎えるシリア。紛争で亡くなった人は14万人を超え、子どもの死者も1万人以上に上ります。シリア国内で避難生活を送る人は430万人、国外へ逃れ難民となった人は120万人以上です。
紛争で、家族や友だち、学校、日常生活−大切なものを次々と奪われ続けているシリアの子どもたち。子どもたちを「失われた世代(ロストジェネレーション)」としないために、ユニセフをはじめとする人道支援活動が行われています。
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シリア報告会『激戦地アレッポは今』
日時 | 2014年3月4日(火)14時00分〜15時00分(開場:13時30分) |
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会場 | ユニセフハウス 1階ホール (東京都港区高輪4−6−12 JR品川駅または都営浅草線高輪台駅から徒歩約7分) アクセス |
登壇者 | ジャーナリスト後藤 健二(ごとう けんじ)氏 |
定員 | 120名 (無料) |
応募 方法 |
Eメール( event@unicef.or.jp )か FAX (03-5789-2036)でお願いいたします。 件名に「3月4日シリア報告会」、本文にご氏名・ご連絡先(電話番号かEメールアドレス)を明記の上、日本ユニセフ協会広報室までお申し込みください ※締切:3月4日(火)午前10時まで ※複数名での申し込みの際には、それぞれのお名前をお知らせください。 |
備考 |
※ 先着順に受付けいたします。 ※ 定員に達した場合は、募集を打ち切る場合がございます。 ※ 本報告会は、報道機関による取材も予定されておりますので、予めご了承ください。 ※ 個人情報の取り扱いについてはこちらをご覧ください。 |
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後藤 健二氏(左) |
登壇者プロフィール:
ジャ−ナリスト。1967年宮城県仙台市生まれ。番組制作会社をへて、1996年 映像通信会社 インデペンデント・プレスを設立。「戦争・紛争」「難民」「貧困」「エイズ」「子どもの教育」の5つの人道分野にフォ−カスし、困難な環境の中で暮らす子ども達にカメラを向け、世界各地を取材している。
テレビ朝日『報道ステーション』 NHK『BSドキュメンタリ−』『ETV特集』『週刊こどもニュース』『クローズアップ現代』 などの番組でその姿を伝えている。
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