HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > シリア緊急募金
財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金 第122報
シリア・アレッポ
下校中の少年約140人誘拐から1カ月
ISISによる誘拐との報道、一刻も早い解放を

【2014年7月1日 アンマン発】

シリア難民の男の子 ※記事との直接の関係はありません
© UNICEF/NYHQ2013-0668/Noorani
シリア難民の男の子 ※記事との直接の関係はありません。

ユニセフ・中東北アフリカ地域事務所が以下の声明を発表しました。

先月、シリア北部でISIS(イラク・シリア・イスラム国)が14〜16歳のクルド系の少年約140人を誘拐したと報道されて以降、ユニセフはこの事態を大変憂慮してきました。

脱出できた4人を除き、そのほかの少年たちはいまだ捕らわれています。誘拐されてから4週間以上もです。少年たちは、アレッポで中学校の学年末試験を受け、地元のAyn al-Arabの街に帰る途中で誘拐されました。

少年たちは、シリア国内で起きている激しい戦争とは、一切関係がありません。試験を終え、家族の下へ帰ろうとしていただけです。戦闘下で、子どもを誘拐し徴用することは、子どもの権利を重大に侵害するものです。

ユニセフは、誘拐された少年たちのご家族と一致団結していることを表明します。このような犯罪に関わったものは、法の裁きを受けなければなりません。

少年たちがこのような野蛮な暴力に耐えること、戦争に参加することを強いられている状況には、一縷の望みもなく、あってはならないことです。