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公益財団法人日本ユニセフ協会
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緊急支援情報
受付中の緊急募金 >>ロヒンギャ難民 l シリア l 自然災害 l アフリカ栄養危機 l 人道危機 l 過去の緊急募金報告 l
 
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シリア緊急募金
2014/12/22
第149報
学校に通えていない子ども 210万人以上 自己学習の機会を
2014/11/24
第148報
シリアと周辺国の子どもたちに厳寒の備えを ユニセフ情勢レポート
2014/11/14
第147報
レバノン:厳しい冬の寒さ到来を前に シリア難民の子どもたちに冬用の衣類を提供
2014/11/7
第146報
シリア・ダマスカス東部 小学校への攻撃で、子ども11名死亡 今年だけで少なくとも105名が学校への攻撃で犠牲に ユニセフ・シリア事務所代表による声明
2014/10/22
第145報
トルコ:シリア難民の子どもたちへ ポリオ予防接種キャンペーンを実施
2014/10/28
第144報
暴力の連鎖を断ち切るために 早すぎる結婚を免れた少女
2014/10/21
第143報
アインアルアラブから避難する子どもたちへ ユニセフ、命を守る支援物資を提供
2014/10/9
第142報
トルコでの避難生活 「子どもにやさしい空間」で トラウマを癒すシリアの子どもたち
2014/10/7
第141報
シリア: 「また勉強をしよう」キャンペーン 避難している子どもの就学を支援
2014/9/24
第140報
シリア危機:トルコ・シュルナクの学校にシリア難民1,700人が避難
2014/10/3
第139報
クルドの子どもたち70名の解放を歓迎 ユニセフ・シリア事務所代表による声明
2014/10/1
第138報
シリア・ホムス 学校近くで爆発、子ども死傷 ユニセフ・シリア事務所代表による声明
2014/9/26
第137報
新学年開始 しかし、150万人は学校に通えず
2014/9/16
第136報
国外への避難続く/新学年度スタート ユニセフ情勢レポート
2014/9/10
第135報
爆撃が消し去った父親の夢 消えないトラウマを抱える子どもたち
2014/9/24
第134報
未来のために教育・保護への投資を 「失われた世代にしないために」1年報告書発表
2014/8/6
第133報
水を汲む子どもたちの長い列 水の供給が40%まで減少、感染症拡大の危険も
2014/8/26
第132報
イラク北部からシリアへ逃れる人増加 ポリオ予防接種キャンペーン実施 ユニセフ情勢レポート
2014/8/21
第131報
学校への攻撃停止を求める Al Waerの学校への攻撃を強く非難
2014/7/27
第130報
水供給システムが爆発で損壊 アレッポの多くの住民が水危機に
2014/8/4
第129報
暑さ到来、水に起因する病気の増加を懸念 シリア国内で続く子どもたちの犠牲 ユニセフ情勢レポート
2014/7/18
第128報
シリア難民の児童婚が急増 結婚して母親になった15歳の少女
2014/7/22
第127報
ユニセフ・WHO ポリオに関する報告書を発表 シリア危機で14年ぶりに現れた脅威 中東で歴史上最大規模の予防接種キャンペーン
2014/7/16
第126報
ユニセフ・ヨルダン事務所 調査結果 児童婚減る兆し見られず シリア難民の少女の児童婚急増中
2014/7/16
第125報
ユニセフ、WFP、OCHA シリアへの支援物資搬送決議を歓迎 安保理決議2165号に関する共同声明
2014/7/5
第124報
喫緊の支援が必要な子ども計650万人に 1年で200万人以上増加、ユニセフ活動資金不足に直面
2014/7/2
第123報
給水施設への攻撃停止を求める 安全な水を確保できず、腸チフス患者など増加
2014/7/1
第122報
シリア・アレッポ 下校中の少年約140人誘拐から1カ月 ISISによる誘拐との報道、一刻も早い解放を
2014/7/1
第121報
シリア・ホムス郊外 迫撃砲で下校中の少女4名が死亡 ユニセフ・シリア事務所代表による声明
2014/6/22
第120報
2年ぶりに届いた支援物資 行きつ戻りつ3日間、国連機関連携で
2014/6/23
第119報
イラクの情勢悪化・ポリオ発症2件目を確認 降雨量の少なさに水処理施設への攻撃、下痢に苦しむ子ども急増/ユニセフ情勢レポート
2014/6/17
第118報
水処理施設への攻撃で大規模な水の汚染 水が媒介する病気にかかる子どもたちが急増
2014/6/10
第117報
過去50年以上で最少の降雨量 シリアと周辺地域の子どもたちに目下迫る脅威
2014/5/19
第116報
子どもの権利条約25周年 障がいのある子どもに、避難先でも教育の機会を
2014/6/3
第115報
アレッポやホムスへ人道支援実施 ポリオ予防接種継続中 ユニセフ情勢レポート(2014年4月17日- 2014年5月19日)
2014/5/26
第114報
包囲が解かれたホムス旧市街 一時帰宅した住民の目前に、激しい紛争の爪痕
2014/5/11
第113報
瓦礫の中でも人生は続く 教育が希望の光に
2014/5/14
第112報
日本政府によるユニセフ支援 レバノンに430万米ドルを拠出 シリア難民、最大の受入国での活動を支援
2014/5/7
第111報
ポリオの予防接種、長期化する紛争でより困難に 積極的に支援に関わる、ボランティアの若者たち
2014/4/30
第110報
学校や民間人への攻撃を強く非難 人が多くいる場所を狙った無差別攻撃の即停止を
2014/4/16
第109報
オーランド・ブルーム ユニセフ親善大使 ヨルダン訪問、シリア難民の子どもと一緒に学校へ 「子どもたちは数年後、何を想うのだろうか」
2014/4/17
第108報
激化する内戦で社会インフラは大打撃 イラクで14年ぶりのポリオ、ユニセフは予防接種支援を実施
2014/4/23
第107報
シリア内戦:無条件での人道アクセスの確保を 国連5機関リーダーによる声明
2014/4/13
第106報
現地からの報告:歴史的建築物の地下室に身を寄せる避難民
2014/4/16
第105報
ユニセフ・シリア事務所、学校への攻撃を強く非難 授業中の学校へ迫撃砲、子ども1名が死亡
2014/4/12
第104報
オーランド・ブルーム ユニセフ親善大使 ヨルダンで暮らすシリア難民の子どもたちを訪問 「最も恐ろしいのは、子どもたちが“失われた世代”になること」
2014/4/6
第103報
イラクでポリオ感染確認、14年ぶり 周辺国も含めた2,000万人へ予防接種開始
2014/3/22
第102報
支援を妨げていた、国境のフェンス1枚 トルコからシリアへ支援物資を初輸送
2014/3/14
第101報
広がり続ける紛争の傷
ユニセフ事務局長、シリアを訪問
2014/3/15
第100報
内戦4年目へ突入:子どもたちが「失われた世代」に
暴力と不安定さに満ちた子ども時代に終止符を
2014/3/11
第99報
シリア危機3年 報告書発表 支援を必要とする子どもは550万人
2014/3/4
第98報
ジャーナリスト後藤健二さん シリア現地報告会 『激戦地アレッポは今』
2014/3/2
第97報
ポリオ発生のリスクが最も高い5カ国で 4回目の大規模予防接種を実施中
2014/2/25
第96報
シリア難民を襲う”静かな脅威”ユニセフ、栄養状態調査をレバノン全土で実施
2014/2/22
第95報
「避難できたが行くところがない…」1年半ぶりにホムス旧市街から脱出した家族が直面する新たな試練
2014/2/24
第94報
内戦4年目を前に100万人の署名を募集 「失われた世代」にしないための意思表明を
2014/2/21
第93報
ジャーナリストによるシリア報告会 3/4(火) 14時〜;『激戦地アレッポは今』
2014/1/8
第92報
紛争に巻き込まれ、右足を失った6歳のサファ 障がいとともに生きる女の子を支え、前を向く家族
2014/2/13
第91報
レバノンで夢を抱く、シリア難民の13歳出生登録証がなく、学校へも行けない
2014/2/11
第90報
ホムス旧市街から避難した子どもに支援を実施 少なくとも500名以上の女性と子どもが避難
2014/1/26
第89報
家族を支えるシリア難民の14歳 学校に通えず、1日13時間労働
2014/1/28
第88報
包囲が続くホムス旧市街 子ども1150人分の支援物資を待機中
2014/2/5
第87報
報告書「シリアにおける子どもと武力紛争」ユニセフ声明を発表
2014/1/28
第86報
ユニセフ・シリア事務所 園田教育専門官の現地報告会「子どもたちへの教育は、平和構築の第一歩」
2014/1/27
第85報
シリア和平会議「ジュネーブ2」 子どもたちの保護、共同公開書簡を発表
2014/1
第84報
シリア難民の子どもたち、サッカーがトラウマを克服する手助けに
2014/1/17
第83報
ポリオ予防接種キャンペーン実施できず戦闘激化する北部ラッカ周辺で
2014/1/15
第82報
日本人職員によるユニセフ現地報告会 1/28(火) 14時半〜;「ロスト・ジェネレーション(失われた世代)」にしないために
2014/1/7
第81報
「失われた世代にしないために」共同キャンペーンを開始 国際社会に10億米ドルの支援を要請
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シリア緊急募金 第137報
新学年開始
しかし、150万人は学校に通えず

【2014年9月26日 ダマスカス発】

新しい通学かばんと文房具をもらった3年生の女の子。(シリア)
© UNICEF Syrian Arab Republic/2014/Rashidi
新しい通学かばんと文房具をもらった3年生の女の子。

「新しい通学かばんがとても気に入りました」と語るのは、首都ダマスカスのアブドゥラハマーン・カゼン小学校に通う4年生のダニア*ちゃん。ユニセフの「また勉強をしよう(back-to-learning)」キャンペーンの一環で、同校に通うダニアちゃんを含めた1,500人の生徒たちは、新学年の開始にあたり、学用品を受け取りました。

学校を出ると、校門ではダニアちゃんの母親が待っていました。ダニアちゃんは、新しい通学かばんと中身をうれしそうに母親に見せていました。「子どもが一人だったら何とか都合がつくのですが、2、3人ともなると、学校に通うために必要なものを揃えるのはとても大変です」と母親は語りました。

シリア国内では、9月14日から新学年が開始しました。しかし、長期にわたる危機により、150万人が通学できていません。新学年開始にあたり、ユニセフはEUやカナダ政府、日本政府、ユニセフ・アメリカ国内委員会の支援などを受け、全国規模の支援を実施。国内にいる100万人以上の子どもたち用の通学かばんや学用品などが、現在輸送されています。

負担を軽減するために

新学年が始まった当日、4人の子どもの母親ウム・アフマッドさんはダニアちゃんの母親と一緒に娘を学校まで迎えに来ました。「去年、着ていた服以外何も持たずに、ダマスカスにあるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ内にある家を後にしました。娘たちは最終試験を受けられませんでした。末の娘のイスラーは今年の進級試験に合格して8年生になりましたが、上の娘のラミアは中退して、私が縫製の仕事に出ている間、家事をしています」と話しました。

今年、教育省は保護者の負担を軽減するために、就学と出席の新たな手続きを導入しました。ラナ教育大臣は「制服や学用品の負担を軽くしました。また、避難生活を送っている家庭の子どもで、これまでの就学状況を示す文書がなければ、最寄りの学校で試験を受けることを入学手続きの条件としていく予定です」と述べました。

二人の息子の父親のアブ・イヤドさんはアレッポから避難をしてきました。入学書類を受け取りに来た校長室で、「この地に来たばかりです。昨年アレッポから避難してから1年間、シリア南部にあるジャラマナにいました」と語りました。校長先生と相談をした後、息子たちの入学が決まりました。

高まる需要

ダマスカス中心部で、新しい通学かばんをもらい、笑顔を浮かべる女の子たち。ユニセフは100万人以上の子どもたちに学用品を提供した。(シリア)
© UNICEF Syrian Arab Republic/2014/Rashid
ダマスカス中心部で、新しい通学かばんをもらい、笑顔を浮かべる女の子たち。ユニセフは100万人以上の子どもたちに学用品を提供した。

校長のワヘバ・スライビさんは、多くの問題に直面しているといいます。「当校の教室数は17で、これまで児童数は合計700人でした。しかし、今年の児童数は1,500人です。児童数が増えた主な要因は、比較的安全な場所を求めて避難してきた家庭の増加にあります」と現状を述べました。地域で受け入れられなかった児童は、近くの学校に照会しているといいます。

シリア国内の多くの学校では、限られた施設で多くの児童を受け入れるため、授業を2部制で行っています。ユニセフによると、シリア国内の学校のうち、5校に1校は紛争の被害を受けています。スライビ校長は「2部制はふたつのことを意味しています。ひとつは、より安全な地域にある学校への負担が増していること、もうひとつはあらゆる状況に関わらず、教育の需要はとても高いということです」と述べました。

ユニセフは、避難生活を送る子どもたちが多く通っている学校を特に優先的に支援しています。また、人道支援を届けることが困難な地域や、2013年に学用品の支援を受けられていない学校も優先度が高くなっています。

学用品の支援は、住民の大部分が生計手段を失い、経済的に厳しい状況にある中で、就学を後押しします。

ダマスカスの学校で3年生を担任するバトゥル・デロ先生は「保護者は学用品の支援に感謝しています。子どもたちも喜んでおり、勉強の励みになります」と語りました。

ダニアちゃんは「算数と英語が得意です。大きくなったら、算数の先生になりたいな」と、将来の夢を話してくれました。

* 文中の名前は仮名です

■参考情報:「失われた世代にしないために(No Lost Generation)」イニシアティブについて

「失われた世代にしないために」イニシアティブは、シリア危機による子どもの学習と心の健康への影響を軽減し、シリアと周辺国の子どもたちと若者世代への潜在的で長期に及ぶ影響に取り組むための国際組織、非政府組織、政府によるイニシアティブです。2013年10月に発足し、教育へのアクセスと心のケアの拡大、子どもの保護の強化、社会的結合の支援、平和構築の促進を通じて、シリアの子どもたちが自身、家族、コミュニティの未来をよりよいものとすることを目指しています。

シリア緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「シリア」と明記願います。
*窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
クレジットカードで募金
インターネットバンキングで
コンビニエンスストアから募金する
*公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。

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