HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > シリア緊急募金
財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金 第121報
シリア・ホムス郊外
迫撃砲で下校中の少女4名が死亡
ユニセフ・シリア事務所代表による声明

【2014年7月1日 ダマスカス発】

シリアの女の子※記事との直接の関係はありません。
© UNICEF/NYHQ2013-0494/Wreford
シリアの女の子※記事との直接の関係はありません。

6月29日、ホムス県で、迫撃砲の爆発で下校中の少女4名が死亡しました。ユニセフは、この事態に愕然としています。

犠牲となった13〜14歳の少女4名は、ホムス市から北に約20キロの町、ラスタン(Al Rastan)のサバート(Al Sabaat)学校からの下校途中でした。同校では、ユニセフが支援している補習授業やレクレーション活動が行われるスクール・クラブが行われており、少女たちも参加していました。ラスタンでは現在戦闘が起きており、この爆発では、他に子ども4人も負傷しました。

無差別攻撃にさらされる学校や子どもたち

市民が暮らす地域も絶え間なく無差別攻撃にさらされ、子どもたちの命が失われています。こうした事態は、到底許されるものではありません。

学校は、子どもたちにとって安全であるべき場所です。絶え間ない攻撃にさらされている子どもたちこそ、一時的にせよ、ほっとできる場所が必要であり、それが学校なのです。同時に、子どもたちは、安全に登下校できなければなりません。

ユニセフは、シリア国内で紛争に関わるすべての勢力に対し、市民への攻撃を直ちに停止し、国際人道法ならびに人権法上、子どもたちに認められている特別な保護すべてを尊重することを、繰り返し求めます。

ユニセフは、スクール・クラブの運営と学用品や教具、文具などの提供を行っています。これまでに32万8,000人近い子どもたちが、スクール・クラブに参加しています。