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ユニセフ協会からのお知らせ

1月17日は「防災とボランティアの日」
「万が一」に備えるユニセフ

【2008年1月16日 東京発】

UNICEF/ HQ95-0172/Giacomo Pirozzi
© UNICEF/HQ07-0006/Kamber

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、市民の自発的な活動や全国各地から被災地に駆けつけたボランティアの方々の活動を通じ、防災の重要性や緊急・復興支援活動におけるボランティアの役割の重要性が広く一般に認識されたことから、1月17日が「防災とボランティアの日」として定められました。

現在世界150以上の国と地域で活動するユニセフ。1万人あまりのスタッフが常駐する300あまりの現地事務所では、日々、子どもたちの命を守り健全な発達を支える地道な活動を進めています。 そして、地震、津波、洪水、干ばつ…といった自然災害、そして武力紛争などの緊急事態が起こったときには、子どもの生命を守るために、いちはやくユニセフは活動を開始します。

UNICEF/ HQ95-0172/Giacomo Pirozzi
© UNICEF/ HQ95-0172/Giacomo Pirozzi
Programmes in Sudan 2006
UNICEF's Operation Centre

住む家を失い、親や親戚などの頼れる大人を失い、友人を失い、食糧や水を得る術を失い、学校も病院も閉鎖・破壊され、日常を失う・・・緊急事態下では、子どもたちが、普段以上に病気や栄養不良、そして暴力などの危険にさらされる可能性が高まります。

ユニセフは、デンマークのコペンハーゲンをはじめ、各大陸の交通の要衝となる場所数ヶ所に緊急支援物資の集積拠点を整備し、また、世界300あまりの現地事務所でも、日常的に最低限の緊急支援物資を備蓄。 緊急事態が発生しても、迅速に必要な支援物資を現地に届けられるような体制を整えています。 テント、毛布、食糧、安全な飲料水など、生活に必要な物資や医薬品が届けられるほか、学校の再開に必要な教材なども早い段階から提供されます。

また、現地事務所に常駐するユニセフ職員は、日頃から緊急事態の対応に必要な特別な訓練を受けています。そして、一旦緊急事態が発生すると、24時間体制で全世界の緊急事態の発生をモニターしているニューヨーク本部の緊急支援専門チームと現地事務所が主導し、必要に応じて近隣のユニセフ事務所からの人や物資両面での応援を得ながら緊急支援活動が展開されます。

緊急事態が起こって最初の2ヶ月ほどの間に、ユニセフは、他の国連機関やNGOと協力し、迅速に、次のような活動を優先しておこないます。

  1. 子どもたちの状況を正確につかむために、迅速な調査活動を行います。
  2. はしかの予防接種を行い、ビタミンAの供給、必要な医薬品や栄養補助食を届けます。
  3. 子どもとおなかに赤ちゃんのいるお母さんへの栄養補給と、栄養状況の調査を行います。
  4. © UNICEF's Operation Centre
    ©UNICEF Programmes in Sudan
  5. 安全な飲み水と衛生施設(仮設トイレ)などを供給します。
  6. 子どもが家族と離れ離れになるのを防ぎ、保護者とはぐれている子どもたちを探し出し、登録し、健康状態などをチェックします。家族探しを行い、虐待や搾取から子どもたちを守ります。
  7. 学校の再開を急ぎます。あるいは、子どもたちが学んだり、レクリエーション活動を行うことができる場を整えます。

そして、緊急支援段階が終わると、今度は復興支援へと移ってゆきます。

いつ起こるかわからない緊急事態。しかし、だからこそ日ごろの備えが、「万が一」が起こった時の被害の大きさや子どもたちの心と身体に残す傷の深さを左右します。 みなさまのご支援が、こうしたユニセフの「万が一への備え」を支え、被害を受けた子どもたちへの息の長い地道な支援を支えています。

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