世界保健デー2008、
気候変動の女性と子どもへの影響をユニセフが警告
【2008年4月7日 ニューヨーク発】
ユニセフは、世界保健デー2008の今日4月7日、気候変動は特に女性と子どもに暗い影を落としていると警告しました。
世界保健デー2008のテーマは、気候変動と保健です。毎年この日、WHO(世界保健機関)の創立を祝います。
ユニセフ事務局長アン・ベネマンは、この世界保健デー2008に際して話しました。「5歳未満のほぼ1000万の子どもたちが、毎日、多くが予防可能な病気で亡くなっています。マラリアや下痢性疾患など子どもの主要な死亡原因の多くが、気温や降雨の変化と関係しています。また、気候パターンが変化すればより蔓延する可能性があります。」
さらに、女性と子どもは特に、気候変動の専門化が近い将来、その頻度と威力が大きくなるだろうと予測しているハリケーンや洪水の影響を受けやすいのです。家屋や学校、保健センターが自然災害の結果、破壊されることで、女性や子どもとその家族が公共サービスを利用できなくなってしまいます。
また、気候変動の専門家は、温暖化と降雨の変化が穀物の生産量に影響を及ぼし、その結果、食料の入手が困難になるだろうと予測しています。2006年、世界中で36パーセント程度の子どもが中度、あるいは重度の低体重でした。
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© UNICEF/ HQ06-0203/Michael Kamber |
国連の気候変動に関する政府間パネルの昨年のレポートによれば、栄養不良やそれに関連した子どもの成長と発達に関する障害は、気候変動が起これば増加することを報告しました。衛生的な水の供給が減少して、農村部の女性や女の子がさらに苦しむことになった地域もあります。彼らはたいてい、調理や洗濯のための水を集める役割があるのです。
女性と子どもの声を聞き、環境に対する将来の変化に国際的に対応していく中で、彼らの必要としていることを十分に理解していかなければなりません。また、女性と子どもは自らと自分のコミュニティーを守るための知識や技術をもてるようにならなければなりません。
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