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妊産婦と子どもたちの保健システム支援を、世界中の国会議員が固く誓う!【2008年4月18日 南アフリカ・ケープタウン発】
第118回の列国議会同盟(IPU)総会と、妊産婦・新生児・子どもの保健についてのユニセフとIPUの合同識者会議のため、今週、世界中の国会議員が南アフリカのケープタウンに集まり、それぞれの支援を表明しました。 「母親や新生児、子どもたちに対するケアは、人類の発展とその国が健全であるための、中心にあるものです。わたしたち、世界中の4万4千名もの国会議員は、個人としても全体としても、母親や子どもたちの命を変えられるように、何か、できないだろうか?わたしたちには、その力があるのです。発言できます。あとは、実行する勇気です。」 ここ最近は、妊産婦と子どもの保健の点で、いくつかの前進がありました。特に、病気の予防では進歩しました。モンゲラ博士は、自国タンザニアの例を挙げました。タンザニアでは、ここ2年で、予防接種率が40パーセントから80パーセントまで改善しています。 政治の堅い約束 妊産婦と子どもの死亡率を削減するために、必要な知識や資源はありますが、世界が本当にそのミレニアム目標を達成すべきであるなら、政治上、目標達成を堅く誓う必要があります。 モンゲラ博士は続けます。「わたしたちは、ミレニアム開発目標の4と5の達成に遅れをとっています。これこそ、国会議員が責任を負うべき問題ではありませんか?」 ミレニアム開発目標の4と5、すなわち妊産婦と子どもの保健状況に対する前進は、IPU総会で発表された合同報告書、「2015年に向けてのカウントダウン」で注目している点です。報告書は、世界の妊産婦と子どもの死亡数の97パーセントが集中している68カ国における母親と子どもたちの保健状況に焦点を当てています。 より強固な保健システムの必要性 この報告書では、国家の保健システム強化の必要性が述べられています。つまり、生命の保護が必要なすべての時点で、妊産婦・新生児・子どもたちを一体として治療をする必要があるということです。 「国会議員としてなすべきことは、妊産婦・新生児・子どもたちの生存のために、支援できる環境を作り出すことです。」と、ユニセフの保健チーフ、ピーター・サラマさんは言います。 「ミレニアム開発目標の4と5達成のためには、国会議員を巻き込む必要があります。2015年に向けてのカウントダウン報告書を列国国会議員会議総会で発表することにより、国会議員が自分たちの行動に注意を払い、現状を正しい方向に向かわせるために、自分の国でできることを誓うように、わたしたちは期待しているのです。」と、サマラさんは続けます。 貧困を削減するために 今年のIPU総会の議題は、貧困の拡大を防止することです。 「18年前、IPUとユニセフは、協力して、子どもの権利条約を史上、もっとも早く国際会議で批准させることに成功しました。それ以来、国会議員への働きかけは、国際的な基準を各国が確実に守るようにするための手段となっています。」と、ユニセフの代表団長のフィリップ・オブライエンさんは話します。 IPUの会議は、140カ国から1200人の参加者を歓迎する、南アフリカのターボ・ムベキ大統領の挨拶で始まり、会議の間、妊産婦と子どもの保健と、貧困撲滅との関係には、とても注目が集まりました。 「女性と子どもたちの保健に投資することは、人権への投資というだけではなく、経済的決定でもあるのです。」と、モンゲラ博士は言います。 |