驛「譎「�ス�。驛「譏懶スケ譁溽、シ�ケ譎「�ス�シ驛「�ァ陋幢スオ邵コ蟶キ�ケ�ァ��ュ驛「謠�郢摎 財団法人日本ユニセフ協会
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東日本大震災緊急募金
2011/12/27
第137報 ハッピーバースデイ 3.11〜;あの日、被災地で生まれた子どもたち
2011/12/26
第136報 —; ユニセフ 祈りのツリー project —;ユニセフサンタが岩手、宮城、福島の子どもたちとオーナメントづくりを行いました!
2011/12/21
第135報 長谷部誠さん、宮城県南三陸町を訪問
2011/12/21
第134報 岩手、宮城、福島で「EYE SEE(私たちが見たもの)」プロジェクトを実施
2011/12/19
第133報 —; ユニセフ 祈りのツリー project —; 宮城県気仙沼市『復興屋台村 気仙沼横丁』に8mの“祈りのビッグツリー”が登場!
2011/12/14
第132報 イ・ビョンホンさん ユニセフハウスを訪問 被災地の方々へメッセージ
2011/12/14
第131報 被災されたお父さんを応援しよう 父子家庭・父親育児支援講習会を開催
2011/12/12
第130報 ユニセフ「ちっちゃな図書館」プロジェクト 受付終了! 30万冊以上の善意が被災地の子どもたちの元へ
2011/12/8
第129報 小さな子どもと頑張るお母さんを支えたい 福島県臨床心理士会による、お母さんと子どもの心のケア活動
2011/12/3
第128報 「こんな経験は初めてだった・・・」 福島・双葉町の子どもたちが、日伊バレーボール代表選手をエスコート
2011/12/1
第127報 『ハッピーバースデイ 3.11』写真展開催中
2011/11/25
第126報 「ソリダリティ・ブック」 ベルリンフィルの手で、東北の子どもたちに
2011/11/21
第125報 被災地の子どもたちを守ろう 子どもへの暴力防止の実現にむけて—;岩手県・山田町でCAPワークショップを開催
2011/11/22
第124報 復興のかけ橋を! ユニセフ親善大使「ベルリン・フィル」が、音楽のプレゼント
2011/11/14
第123報 相馬の子どもが考える東日本大震災発表会の開催報告
2011/11/14
第122報 宮城県石巻市の保育園でも新園舎での活動をスタート
2011/11/14
第121報 幼稚園・保育園再建支援  新園舎で活動をスタート
2011/11/10
第120報 アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使 子どもに優しい空間「ふたばひろば」訪問
2011/11/09
第119報 「ユニセフ 祈りのツリー」PROJECT 祈りのビッグツリー誕生!
2011/11/08
第118報 陸前高田市の子育て支援イベントで「世界手洗いダンス」を踊りました
2011/11/02
第117報 中高生たちの「あの日の記録」が、Yahoo!写真保存プロジェクトに
2011/10/27
第116報 大槌町子どもの公園づくりワークショップ開催
2011/10/21
第115報 岩手県の大槌保育園でミニ運動会「みんなの運動会」が開催
2011/10/20
第114報 Tegami project 宮城県山元町ふじ幼稚園にニュージーランドと香港からの手紙を届けました
2011/10/19
第113報 Tegami project 福島県南相馬市鹿島小学校に中央アフリカ共和国からの手紙を届けました
2011/10/18
第112報 インフルエンザ予防接種の費用を助成 岩手・宮城・福島各県の16万人の子どもを対象に
2011/10/14
第111報 写真展「ハッピーバースデイ 3.11」 東京・ミッドタウンで、10月27日(木)まで(入場無料)
2011/9/26
第110報 宮城県名取市の閖上中学校の子どもたちがユニセフハウスを訪問
2011/9/16
第109報 Tegami project モロッコから届いた手紙を手渡しました
2011/9/14
秋のバス遠足を支援
2011/9/8
第108報 あの日からの記録−;『3.11 ユニセフ東日本大震災報告写真展』開催中(11日まで)
2011/9/8
第107報 多くの命が失われたその日、被災地で生まれた新たな命があります
2011/9/6
第106報 岩手県大槌町の吉里吉里保育園 仮園舎での保育開始!
2011/9/1
第105報 ちっちゃな図書館 大切に読んでいきます 被災地のみなさまからの感謝のメッセージ
2011/8/30
第104報 宮城岩沼市、山元町で心のケアの研修を実施
2011/8/25
第103報 福島県の子どもたちのために 子どもに優しい空間「ふたばひろば」設置
2011/8/23
第102報 宮城県女川町の全小中学校で完全給食再開へ 給食室修繕支援完了報告&オープニングセレモニー開催
2011/8/22
第101報 Tegami project 福島県双葉町「児童生徒再会の集い」にて アメリカから届いた手紙を手渡しました
2011/8/19
第100報 東北の子どもたちを勇気づける 長谷部誠選手のサイン入りミニ・サッカーボール
2011/8/17
第99報 第34回宮城県スポーツ少年団軟式野球交流大会(ジャンボ大会)開催!
2011/8/16
第98報 震災から5ヵ月 町を照らした「希望のあかり」-岩手県大槌町
2011/8/15
第97報 仮設住宅にも広がる「子どもに優しい空間」
2011/8/10
第96報 岩手県中総体 開催報告 先輩アスリートから子どもたちへの激励のメッセージ
2011/8/8
第95報 潘基文 国連事務総長 福島県内の高校生と対話
2011/8/2
第94報 宮城県山元町ふじ幼稚園で臨時保育再開!
2011/7/29
第93報 Tegami project 第三弾! アイスランドからの手紙を岩手県 釜石保育園に届けました
2011/7/28
第92報 東北の子どもたちの夢をつなぐ 第60回宮城県中総体開催!
2011/7/25
第91報 Tegami project 第二弾! アフガニスタンから福島へ 子どもたちからの手紙を届けました
2011/7/22
第90報 Tegami project 第一弾! ケニアの子どもたちからのお手紙が宮城県の子どもたちへ
2011/7/20
第89報 第58回岩手県中総体 相撲競技開催
2011/7/15
第88報 東北の子どもたちの夢をつなぐ 第58回岩手県中総体 開催!
2011/7/12
第87報 健診が結ぶ地域のつながり
2011/7/11
第86報 女川第一中学校の子どもたちがユニセフハウスを訪問
2011/7/8
第85報 東北の子どもたちと世界の子どもたちを結ぶ−;Tegami Projectはじまります!
2011/7/6
第84報 福原フィールドマネージャー 村井宮城県知事に離任の挨拶
2011/7/1
第83報 子どもたちのための復興支援を考える青空座談会
2011/6/29
第82報 子どもたちの心に寄り添う−;プレイセラピストからの報告
2011/6/27
第81報 幼稚園・保育所再建支援プロジェクト報告 −;宮城県の保育所再建支援レポート第一弾
2011/6/24
第80報 未就学児の心のケア、福島県でも 日本ユニセフ協会/福島県臨床心理士会が実施
2011/6/23
第79報 幼稚園・保育園再建支援プロジェクト「みんなでつくる幼稚園」 南三陸町:第一回ワークショップ実施報告
2011/6/21
第78報 各県ユニセフ協会からの東日本大震災支援報告
2011/6/16
第77報 岩手県高校総体 前期・中心会期終了
2011/6/16
第76報 こどもバス遠足第2弾 実施報告
2011/6/14
第75報 長谷部誠選手 著書の印税・イベント収益金を被災地の子どもたちに
2011/6/13
第74報 ユニセフ・東日本大震災報告巡回写真展スタート
2011/6/10
第73報 「子どもに優しい」復興を 〜;東日本大震災復興プラン国際提案競技 「知恵と夢」の支援〜;
2011/6/8
第72報 乳幼児健診が続々と再開 宮城県内14市町で
2011/6/6
第71報 レーク事務局長 宮城県の被災地を訪問
2011/6/6
第70報 乳幼児検診と予防接種が本格的に再開-陸前高田市
2011/6/3
第69報 アンソニー・レーク ユニセフ事務局長 ユニセフハウス 訪問
2011/6/2
第68報 世界の子どもたちを支えてきた子どもたち
2011/6/1
第67報 約80日ぶりの再開−;岩手大槌保育園
2011/5/31
第66報 岩手県高校総体 続報−;陸前高田から−;
2011/5/30
第65報 大槌保育園の仮設園舎 間もなく完成!
2011/5/27
第64報 宮城県の保育園・幼稚園でプレイセラピー研修を実施
2011/5/25
第63報 宮城県女川町で乳幼児健診・予防接種の再開を支援
2011/5/24
第62報 保育園・幼稚園仮設園舎等建設・大規模修繕を支援
2011/5/23
第61報 岩手県 高校総体 スタート 岩手県全域の子どもたちが参加!
2011/5/20
第60報 えほんをおくろう。えがおをおくろう。「ちっちゃな図書館」プロジェクト 進行中!
2011/5/18
第59報 震災孤児への支援−;子どもの最善の利益の確保を
2011/5/18
第58報 岩手県 陸前高田市で乳幼児健診・予防接種の再開を支援
2011/5/16
第57報 ユニセフ『おもいっきり!そとあそび』プロジェクト スタート
2011/5/16
第56報 アグネス大使インタビュー:災害回避のための学校と教育
2011/5/13
第55報 南相馬市の小学校に水洗トイレ設置
2011/5/12
第54報 ユニセフ こどもバス遠足 「おもいっきり!そとあそび」プロジェクトin福島 参加者募集中
2011/5/11
第53報 「ちっちゃな図書館」が「ちゃっこい絵本館」に
2011/5/10
第52報 支援活動を支える重要なパートナー
2011/5/9
第51報 ユニセフ こどもバス遠足 子どもたちのたくさんの笑顔
2011/5/6
第50報 ユニセフこどもバス遠足 「復興祈念 サッカー交流会」開催!
2011/5/2
第49報 門だけが残った保育園 アグネス大使岩手県訪問 第4報
2011/5/1
第48報 子どもたちの歓声が響きました アグネス大使岩手県訪問 第3報
2011/4/30
第47報 変わり果てた街 アグネス大使岩手県訪問 第2報
2011/4/30
第46報 弱い立場にある子どもたちを支援
2011/4/28
第45報 アグネス・チャン大使 岩手県の被災地を訪問
2011/4/25
第44報 モロッコの子どもたちが日本の地震被災児童たちに応援メッセージ!
2011/4/26
第43報 続く学校への支援 入学式を迎えた子どもたち
2011/4/26
第42報 子どもに優しい復興を! 今後の活動計画概要を発表
2011/4/25
第41報 「ちっちゃな図書館」、笑顔が届いています!
2011/4/21
第40報 メジャーリーグベースボールが野球用具を被災地の子どもたちへ
2011/4/21
第39報 支援の最前線で活躍するボランティアさんたち
2011/4/20
第38報 岩手で乳児健診が再開!
2011/4/19
第37報 日本ユニセフ協会副会長、被災地訪問
2011/4/18
第36報 「バック・トゥ・スクール」と「バック・トゥ・幼稚園」
2011/4/15
第35報 支援への決意を新たに
2011/4/13
第34報 子どもたちに優しい復興を! アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使 宮城県内被災地を訪問
2011/4/13
第33報 赤ちゃんの栄養相談ホットラインを開設
2011/4/12
第32報 被災地で学校が再開しました!
2011/4/11
第31報 震災から1ヵ月、子どもたちへの支援は
2011/4/10
第30報 震災孤児ケアの見解発表
2011/4/9
第29報 遊びを通した心のケア
2011/4/8
第28報 学校再開に向けてあきらめません
2011/4/7
第27報 保健医療栄養対策への支援
2011/4/6
第26報 「災害時の母乳育児を応援します!」
2011/4/5
第25報 「バック・トゥ・スクール」と「バック・トゥ・幼稚園」の準備
2011/4/4
第24報 ちっちゃな図書館 第一便が被災地へ到着!
2011/4/3
第23報 「心のケア」研修がスタート
2011/4/2
第22報 ユニセフ 『ちっちゃな図書館』プロジェクト「絵本を送って!」被災地の幼稚園・保育園等からのご要望を受付けます
2011/4/1
第21報 ちっちゃな図書館 プロジェクト お詫びとお願いのお知らせ
2011/3/31
第20報 「子どもに優しい空間」〜;被災地に広がる支援の輪〜;
2011/3/30
第19報 「箱の中の幼稚園」第2弾。コペンハーゲンを出発。
2011/3/28
第18報 メジャーリーグベースボール(MLB)とメジャーリーグベースボール選手会(MLBPA)が50万米ドルを寄付
2011/3/28
第17報 協会職員とユニセフ専門家の連携
2011/3/27
第16報 えほんをおくろう。えがおをおくろう。
2011/3/26
第15報 国内外専門家団体との連携
2011/3/25
第14報 えほんをおくろう。えがおをおくろう。「ユニセフ ちっちゃな図書館」プロジェクトをスタート
2011/3/25
第13報 「箱の中の幼稚園」、石巻の子どもたちに
2011/3/24
第12報 一瞬かもしれないけれど、本来の笑顔を取り戻した瞬間
2011/3/23
第11報 海外からの支援物資第一便、成田に到着
2011/3/22
第10報 海外からの支援物資 まもなく到着
2011/3/21
第9報 福島県と岩手県でも支援内容を協議
2011/3/20
第8報 宮城県と協力方針を確認
2011/3/19
第7報 支援物資第一便 飲料水二十トン被災地へ到着 ご支援が続々と寄せられています!
2011/3/18
第6報 日本ユニセフ協会、救援物資と日本人専門家を被災地に
2011/3/17
第5報 ソマリア、アフガニスタン、東京事務所の日本人専門家、日本ユニセフ協会の支援活動を応援に
2011/3/16
第4報
被災地へのメッセージ - 黒柳徹子氏、アグネス・チャン氏、日野原重明氏 -
2011/3/14
第3報
ユニセフ事務局長アンソニー・レークの声明−;日本の大震災と津波被害によせて
2011/3/14
第2報
ユニセフ、半世紀ぶりの日本への支援を表明 日本ユニセフ協会 被災地域への支援を準備・緊急募金の呼びかけを開始
2011/3/11
第1報
子どもたちに、心のケアを
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東日本大震災緊急募金 第42報
子どもに優しい復興を!
今後の活動計画概要を発表

【2011年4月26日 東京発】

東日本大震災 約半世紀ぶりの『ユニセフ』の支援 子どもに優しい復興を!

2011年4月26日(火) 13:00〜14:00 於:ユニセフハウス

  1. 日本ユニセフ協会の取り組みー基本方針の説明
    日本ユニセフ協会 代表理事 副会長 東郷良尚
  2. 宮城県内被災地訪問の報告
    日本ユニセフ協会大使 アグネス・チャン
  3. これまでの支援活動概要の報告
    緊急支援本部コーディネーター 菊川 穣
  4. 今後の活動計画概要の説明
    日本ユニセフ協会専務理事・緊急支援本部長 早水 研
  5. 今後の活動計画—現場から
    緊急支援本部宮城フィールドマネージャー 國井 修

避難生活者が一時約50万人にも上る世界的にも大規模な災害となった東日本大震災。日本ユニセフ協会は、ユニセフ本部や被災地の協力団体、各自治体、民間支援団体や被災された方々からの協力を得ながら、震災発生直後から、飲料水や子ども用の肌着、衛生用品などの救援物資による支援に平行し、学校再開への準備や、妊娠・授乳中の女性や赤ちゃんに対する支援、子どもたちの心のケアをはじめとする弱い立場に置かれた子どもたちの保護などの分野で、「ユニセフ」としては、約50年ぶりとなる日本国内への支援活動を進めてきました。

© 日本ユニセフ協会

震災の発生から間もなく6週間。被災地の子どもたちが新学期を迎え、被災地で復興に向けた様々な活動が本格化する中、日本ユニセフ協会は、「子どもたちに優しい復興」の実現に向けた9月末までの計画を作成。本日(26日)、その概要を発表しました。本日付の緊急支援活動計画はこちらをご覧ください。

東京のユニセフハウスで開かれた記者会見には、3月19日から、宮城県内での支援活動を指揮してきたユニセフ・ソマリア事務所から応援派遣された日本人専門家の國井修医師や、今月12日から15日に掛け、宮城県内で甚大な被害を受けた沿岸部の被災地域を訪問したアグネス・チャン日本ユニセフ協会大使も参加し、被災地の様子を報告しました。

代表理事 副会長 東郷良尚 − 国内外の力強い協力によって、効率的な支援が可能に

© 日本ユニセフ協会

震災の翌日、日本ユニセフ協会は、この未曾有の大災害に対し支援を行うことを決定しました。通常は開発途上国のための支援活動をしている我々にとって異例のことではありましたが、直ちに資金を調達し、支援活動の準備を始めました。宮城、岩手に拠点を設置し、0歳から中学生くらいまでの子どもたちを対象に、学用品やレクリエーションキット、小児科医や保健師の方々が子どもたちの元を回るための車両などといった支援が速やかに開始されました。こうしたことが可能だったのは、我々の決定を受けユニセフ本部が緊急支援の経験に長けた日本人スタッフを派遣してくれたこと、また現地ではこれまでも協力関係にあった生協やイオンといった大きな組織から力強い協力を得られたことが非常に大きいと思います。

アグネス・チャン 日本ユニセフ協会大使 − 子どもたちを守ってゆく決意

© 日本ユニセフ協会

被災した皆さんと会い、子どもたちそして子どもたちと共にいるお母さんや先生方の声を聞くために訪ねた被災地。それはこれまで私が見てきた様々な困難な状況を上回るかと思われる惨状でした。たくさんの尊い命が、人々の生活が、歴史が津波によって奪われました。
避難所の生活はとても過酷です。もうこれ以上「がんばって」などという言葉はかけられないほど、皆さん頑張っていらっしゃいました。「生きていてくれてありがとう」と声をかけると、私に抱きつき、泣きながら色々な話をしてくれました。ある避難所で出会った兄弟は、お母さんと妹さんが津波に流されたといいます。中学生のお兄さんは、一生懸命新聞の死亡者欄を見ていました。行方不明の友だちを探しているのだと言います。「欲しいものはない?」と聞いてみると、そばの方から「欲しいのはお母さんよね」との声が。するとあまり表情を変えなかったその顔が、泣きそうにゆがみました。そういった子どもたちが本当にたくさんいます。
街がすっかり流された南三陸町では、お母さん方から子どもたちの栄養状態が心配、学校が始まっても必要なものが揃わない、といった深刻な悩みをたくさん聞きました。私も何度も訪れたことのある気仙沼では、活気にあふれていた港が全壊している様子に、涙が止まりませんでした。 現地を視察してとても強く思ったのは、まだまだ支援に格差があること。どこの避難所にいるか、避難所にいるか自宅にいるかなどで受けられる支援が変わってしまいます。それによって子どもの状況も変わります。できるだけ、支援の届きにくいところに支援をしていきたいと思います。また、学校の再開も大切です。再開に向けて必要なものを支援していかなければなりません。学校に戻ることは日常に戻ること。子どもの心のケアにとっても重要ですが、子どもが集まれば格差も顕著になります。支援を受けられている子、いない子、親や家を失った子、親と共に自宅で暮らせている子、十分な食事を得られている子、そうでない子・・・。そういった格差をなくすために、子どもたちや子どもたちのケアをしている方々に寄り添い、全力で支援したいと思います。子どもたちに関わることで何か困った事があったら、どんなことでも、是非、私たちに伝えていただければと思います。私たちが出来ることには、もちろん限りがあります。でも、私たちができなくても、私たちのパートナーの方々が出来ることも沢山あります。被災地の自治体のみなさま、現地で活動されている方々、そして被災された方々と力を合わせて取り組んでまいります。

菊川 穣 − 子どもたちの声に基づいた支援を

© 日本ユニセフ協会

震災の4日後の15日に現場に入りました。被災した方々への緊急の生活物資を届ける一方で、大きなストレスを抱えた子どもたちへのおもちゃなどと支援も提案し、大変喜ばれました。こうしたことは水や食料に比べ後回しにされがちですが、身近な大人が話を聞いてあげたり、遊んであげたりといった活動が子どもたちのトラウマを回避するとても有効な手段であることを、ユニセフはこれまでの経験から学んでいます。今回も、子どもたちの声を聞き、子どもたちの声に基づいた活動が出来るよう努力していきたいと思います。

専務理事 早水 研 − 変わり行くニーズに対応

© 日本ユニセフ協会

震災から時間が経ち、学校が再開されたり生活の復興が進む中で、現地のニーズは変わってきています。そうしたニーズに対応する形で支援を継続していきます。
震災が起こったのが3月という年度の変わり目にあたっていたため、当初はどうやって新学期を迎えるかということが教育の分野では大きな課題でした。ユニセフは2万人を超える子どもたちに当座必要な文具や学用品を提供すると同時に先生たちが必要とする機材などを支援しました。今後はさらに学校生活で必要な体操着や上履きといった支援などにも対応していかなければなりません。
また学校に比べ支援が限られている未就学児への支援ニーズも高く、学校と同様に幼稚園・保育所の再開の支援、特に子どもたちに優しい施設の建設の準備も進めています。
さらに早急に対応しなければならない問題のひとつが栄養です。避難生活を送る子どもたちは、成長に必要な栄養が十分にとれていない状況です。栄養実態の調査は給食の復旧など、行政と連携しながら支援を行っていきます。

緊急支援本部宮城フィールドマネージャー 國井 修 − ユニセフの強みは現場の力

© 日本ユニセフ協会

私はこれまでのスマトラの津波、ミャンマーのサイクロン、バングラデシュなど大きな水害の現場で活動をしてきましたが、この震災の現場では言葉を失いました。先進国である日本の町が壊滅し、現地では今でも遺体が見つかる状況です。
ユニセフの強みは、現場での力です。刻々と変わっていくニーズに応えるため、必要なものを早急に送る必要がある。そのために何度も現場に足を運んできました。いま大きな問題となっているのが、支援とニーズのマッチングです。きちんと調査をして、必要なところに必要な支援をしていく努力が必要です。例えば私たちは子ども栄養状態やどこに支援から取り残されている子どもや母親がいるのかを把握するために、県や市町などによる避難所や被災地域のアセスメント、ローラー作戦による調査などを積極的に支援しました。幼稚園や保育所の再建も日本では後回しにされがちですが、集まって遊ぶことは子どもたちの心のケアとして重要ですし、子どもたちを預けられれば被災したお母さん方は休んだり片づけをしたりできます。そうした他の人たちには出来ない部分を引き受けていく、子どもたちやお母さんたちの小さな声を拾っていくのが私たちの使命だと感じでいます。

現在の支援物資到着状況

支援先
(県別)
支援物資 到着日 数量 寄贈企業 備考
宮城 3月19日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
福島 3月22日 12,672本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 男児・女児用下着 3月22日 20万枚    
岩手 男児・女児用下着 3月23日 3万枚    
福島 3月23日 4680本 キリンMCダノンウォーターズ(株) 2Lペットボトル
宮城 子ども用靴 3月23日 10000足  
宮城 子ども用おむつ 3月24日 80パック P&G  
岩手 子ども用下着 3月24日 9700枚    
福島 3月24日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
岩手 3月26日 1404足 アキレス(株)  
岩手 男児・女児用下着 3月27日 28,266枚    
岩手 長靴 3月27日 7462足    
岩手 お尻ふき 3月28日 1200個 P&G 赤ちゃん用
宮城 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達
岩手 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達
宮城 ランドセル 4月6日 70個 日本ニューバッグチェーン  
岩手 ランドセル 4月6日
-7日
340個 セイバン  
宮城 学校用かばん 4月8日 18,000個   ユニセフ物資供給センターより調達
岩手 学校用かばん 4月8日 18,000個   ユニセフ物資供給センターより調達
宮城 防犯ブザー 4月8日 5,000個    
岩手 防犯ブザー 4月8日 5,000個    
福島 4月11日 1536本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 レクリエーションキット
補充素材
4月12日 60セット
宮城 ミニカー 4月12日 約1200 タカラトミー
相模原* 4月12日 12288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 プレイマット 4月13日 2種
各80枚
IKEA
宮城 お絵かきセット 4月13日 60セット IKEA
岩手 いす(3〜5歳) 4月14日 75脚  
岩手 テーブル(6人かけ) 4月14日 11台  
岩手 座卓 4月14日 9台  
岩手 小・中学生用ノート・文具セット 4月15日 (16,700セット)    
宮城 PC183台 4月18
-21日
(61ヶ所×3台)   被災した各幼・小・中・高と移転先に配布
宮城 コピー・FAX複合機 4月18
-21日
57台   被災した各幼・小・中・高と移転先に配布
宮城 プリンター 4月18
-21日
61台   被災した各幼・小・中・高と移転先に配布

*被災者受け入れ場所

※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。

2011年4月20日午前9時現在 (広報室まとめ)

 

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