東日本大震災緊急募金 第52報
支援活動を支える重要なパートナー
【2011年5月10日 東京発】
日本ユニセフ協会が東日本大震災発生直後から展開している子どもたちへの支援活動。これには、当協会が長年にわたり協力関係を築いてきたパートナー企業や団体が、重要な役割を担っています。
緊急救援物資の確保と輸送
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© 日本ユニセフ協会 |
地震発生から2日後の3月13日、日本ユニセフ協会は史上初めてとなる国内での支援活動の実施を決定。これを受けて、緊急支援物資をいち早く被災者の方々に届ける準備を始めました。
あらゆる物資が必要とされ、またそうした物資の調達と被災地への配送が非常に難しかったこの時期、日本ユニセフ協会は、まず企業から寄贈された飲料水を、宮城、岩手、福島の各県の災害対策本部と調整して被災者の方々に配布。同様に、世界的なユニセフのパートナー企業であるP&G社から寄贈された子ども用紙オムツやお尻ふき、そして、長年にわたって日本ユニセフ協会とともに開発途上国の子どもたちの支援活動に取り組んでくださっているイオンのご協力により、20万枚を超える子ども用下着が確保され、迅速に被災地の方々へ届けられました。
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© 日本ユニセフ協会/2011/K.shindo |
震災直後の被災地は物流インフラも大きな被害を受け、ガソリンの調達も非常に難しい状況でした。被災地まで物資を運ぶトラックや被災地近郊の物流拠点となる倉庫、そして、その拠点から各被災地へのトラックの確保が難航をきたす中、30年以上にわたってユニセフの活動を広報・募金の両面で支えてくださっている宮城と岩手両県の生活協同組合が、地域に根ざしたネットーワークをフルに活用して当協会の緊急救援物資を避難所に配送。被災者の方々へのいち早い支援を可能としました。
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© 日本ユニセフ協会 |
また、日産自動車は、4輪駆動車5台を当協会の緊急支援活動用に寄贈。
現場での物資や人の輸送に活躍しています。
[右写真]
日産自動車より寄贈された4輪駆動車。
子どもの心のケアと保護
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© UNICEF/2011/N.Imoto |
IKEAより寄贈されたプレイマットの上で遊ぶ子どもたち。 |
甚大な震災被害による子どもたちへの心理的影響が懸念される中、日本ユニセフ協会は震災直後から子どもたちの「心のケア」に力をいれてきました。
子どもたちのストレスを可能な限り緩和して、心の問題となるのを予防する目的で避難所などに設営された「子どもに優しい空間」。コペンハーゲンにあるユニセフ物資供給センターに備蓄されていた「箱の中の幼稚園」や「レクリエーションキット」といった「子どもに優しい空間」活動に必要なツールは、日本航空の無償協力によって、迅速に空輸されました。
また、ユニセフの世界的なパートナーであるIKEAは、「子どもに優しい空間」のためにプレイマットやソフトトイ、おもちゃ、お絵かきセットなどを無償で提供。特に、体育館などの冷たい床の上に、温かな「空間」を作ってくれるプレイマットは、子どもたちにも大人気。「子どもに優しい空間」の目印にもなりました。
お母さんと赤ちゃんを守るために
長引く避難生活。被災者の方々の栄養状態は、現場で支援活動にあたるスタッフの懸念材料のひとつになっています。こうした中、様々な企業が、サプリメントなどの支援をしています。そうした企業の一つ、マナテックジャパンは、微量栄養素が入ったキャラメルのようなサプリメントを無償提供。子どもたちの栄養状態の向上に貢献しています。
また、日本ユニセフ協会は、被災した各市町村の保健所が巡回診療や訪問看護などを再開できるよう、オートバイや車両の提供を計画。震災の影響で自動車等の生産も大きな支障を受ける中、ホンダドリーム東京とホンダカーズ東京中央の協力により、原付オートバイ18台と自動車39台が確保され、各自治体に提供されました。
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© 日本ユニセフ協会 |
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© 株式会社 ホンダドリーム東京 |
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宮城県 女川町・石巻市・南三陸町に届けられたオートバイ。 |
バック・トゥ・スクール
被災地の子どもたちが新学期に学校生活に戻れるように日本ユニセフ協会が支援してきた「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)キャンペーン」。宮城と岩手の両県を合わせて2万人を超える子どもたちを支援しましたが、岩手県では、キョクトウ・アソシエイツの協力により小学校から中学校まで、学年ごとに必要なノートと文房具をセットにしたパッケージを作り、岩手県学校生協や教職員組合の協力のもと被災地の学校に通う17,000人以上の子どもたちに届けています。また、宮城県では、学校生協が同様のパッケージを準備。トラックでの輸送が困難な離島には、フェリーを使った人海戦術で、子どもたちに文房具が届けられました。
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© 日本ユニセフ協会 |
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© 日本ユニセフ協会 |
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© 日本ユニセフ協会 |
文房具の梱包作業にあたる広島、岡山、香川、愛媛各県から駆けつけたボランティアの皆さん |
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岩手県の高田小学校に届けられた支援物資を受け取る女の子。 |
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気仙沼の大島児童館に届けられたちっちゃな図書館。フェリーから児童館まで、本を担いで徒歩で運んでくださいました。 |
日本ユニセフ協会は、現在も数々のパートナー企業・団体との協力を得ながら、支援活動を続けています。
現在の支援物資到着状況
支援先 (県別) |
支援物資 |
到着日 |
数量 |
寄贈企業 |
備考 |
宮城 |
水 |
3月19日 |
12,288本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
福島 |
水 |
3月22日 |
12,672本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
男児・女児用下着 |
3月22日 |
20万枚 |
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岩手 |
男児・女児用下着 |
3月23日 |
3万枚 |
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福島 |
水 |
3月23日 |
4680本 |
キリンMCダノンウォーターズ(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
子ども用靴 |
3月23日 |
10000足 |
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宮城 |
子ども用おむつ |
3月24日 |
80パック |
P&G |
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岩手 |
子ども用下着 |
3月24日 |
9700枚 |
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福島 |
水 |
3月24日 |
12,288本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
岩手 |
靴 |
3月26日 |
1404足 |
アキレス(株) |
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岩手 |
男児・女児用下着 |
3月27日 |
28,266枚 |
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岩手 |
長靴 |
3月27日 |
7462足 |
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岩手 |
お尻ふき |
3月28日 |
1200個 |
P&G |
赤ちゃん用 |
宮城 |
レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 |
各50 |
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ユニセフ物資供給センターより調達 |
岩手 |
レクリエーションキット 「箱の中の幼稚園」 |
4月2日 |
各50 |
|
ユニセフ物資供給センターより調達 |
宮城 |
ランドセル |
4月6日 |
70個 |
日本ニューバッグチェーン |
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岩手 |
ランドセル |
4月6日 -7日 |
340個 |
セイバン |
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宮城 |
学校用かばん |
4月8日 |
18,000個 |
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ユニセフ物資供給センターより調達 |
岩手 |
学校用かばん |
4月8日 |
18,000個 |
|
ユニセフ物資供給センターより調達 |
宮城 |
防犯ブザー |
4月8日 |
5,000個 |
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岩手 |
防犯ブザー |
4月8日 |
5,000個 |
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宮城 |
軽自動車 |
4月8日 |
3台 |
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福島 |
水 |
4月11日 |
1536本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
レクリエーションキット 補充素材 |
4月12日 |
60セット |
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宮城 |
ミニカー |
4月12日 |
約1200 |
タカラトミー |
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相模原* |
水 |
4月12日 |
12288本 |
VanaH(株) |
2Lペットボトル |
宮城 |
プレイマット |
4月13日 |
2種 各80枚 |
IKEA |
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宮城 |
お絵かきセット |
4月13日 |
60セット |
IKEA |
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岩手 |
保育園用いす・テーブル・座卓 |
4月14日 |
いす75脚・テーブル11台・座卓9台 |
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被災した各幼・小・中・高と移転先へ |
宮城 |
原付バイク |
4月15日 |
5台 |
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岩手 |
小・中学生用ノート・文具セット |
4月15日 |
(16,700セット) |
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宮城 |
PC183台・コピー・FAX複合機(57台)・プリンター(61台) |
4月18〜21日 |
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各幼・小・中・高と移転先へ |
福島 |
移動式黒板 |
4月21日 |
10台 |
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福島 |
仮設トイレ |
4月21日 |
20基 |
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ちっちゃな図書館送付状況:約250件(4月28日現在)
*被災者受け入れ場所
※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。
2011年4月28日午前9時現在 (広報室まとめ)