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東日本大震災緊急募金 第126報
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©日本ユニセフ協会/2011/Takuma Suda |
11月23日、「TDKオーケストラコンサート2011」の冒頭、第1コンサートマスターの樫本大進氏から『ソリダリティ・ブック』を受け取る宮城県農業高校と宮城県亘理高校の生徒たち。 |
3月11日に東日本一帯を襲った大地震と津波。そのニュースは、9,000キロあまり離れたドイツにも瞬く間に届き、テレビや新聞、インターネットを通じて流れた映像は、ドイツ国内の子どもたちにも、大きな衝撃を持って受け止められました。
「わたしたちに何ができるだろう?」
ドイツの子どもたちは、被災地の子どもたちへの思いや励ましの気持ちを、手紙や絵、詩などの形で表現。ドイツ国内各地から寄せられた「ソリダリティ=連帯」のメッセージは、7冊の『ソリダリティ・ブック』にまとめられ、5月末、第1コンサートマスターの樫本大進氏はじめベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが参加した東日本大震災支援チャリティコンサートの会場に届けられました。
そして23日。ベルリンフィル自身が、「日本と世界の子どもたちのためのコンサート」として位置づけた、東京・赤坂のサントリーホールで開かれた「TDKオーケストラコンサート2011」の冒頭、2000人あまりの観衆と120人あまりのベルリン・フィルハーモニーオーケストラメンバーが見守る中、ドイツの子どもたちのメッセージの詰まったこの『ソリダリティ・ブック』は、樫本氏より宮城県から招待された子どもたちの代表に手渡されました。
© 日本ユニセフ協会/2011/Takuma Suda | © 日本ユニセフ協会/2011/Takuma Suda | |
11月23日、ベルリンフィルは、「TDKオーケストラコンサート2011公開リハーサル」に宮城県から子どもたちを招待。 | 樫本氏や、21日に仙台を訪問したメンバーらと、「TDKオーケストラコンサート2011公開リハーサル」に招待された子どもたち。 |
© 日本ユニセフ協会/2011/Mariko Miura |
21日に仙台市内の榴岡小学校体育館でミニコンサートを開催しました。 |
21日、仙台市内の榴岡小学校体育館で開催されたミニコンサートに参加した子どもたちから寄せられた感想をご紹介します。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と指揮者のサイモン・ラトル氏は、25日、日本を離れるにあたり、ユニセフ親善大使として、日本のみなさまへ、次のメッセージを残されました。
「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団には、日本全国に、長年のファンの方々をはじめ、音楽を愛する多くの友人がいます。私たちの楽団の中にも、3人の日本人がいます。ですから、3月11日に起きた大震災のニュースに、私たち全員が衝撃を受けました。全ての被災者の方々に深い哀悼の意をささげます。」
「今回の来日を通じ、自身も震災で深刻な影響を受けた方々が、被災地の子どもたちのために、ユニセフの支援を届けるべく協力してくださったことを知りました。また、今回の震災でユニセフの支援を受けた多くの方々が、世界中の子どもたちへの支援を始めてくださっていることに、大変感銘を受けています。」
「私たちは、ユニセフの一員として、東日本大震災支援活動に協力できたこと、そして東北の子どもたちや被災者の方々のお力になれたことを光栄に感じております。これからも、世界中の子どもたちのために、日本のみなさまと力を合わせて取り組んでゆきたいと存じます。」