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東日本大震災緊急募金 第116報
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石津副町長 |
岩手県大槌町では、子どもたちが安心して安全に遊べる場所が非常に限られている現状に対し、同町の地域整備課が中心となり、仮設住宅団地のサポートセンター敷地内の公園(遊び場)づくりを進めています。日本ユニセフ協会は、この取り組みを応援するため、すべり台などの遊具を提供し、地域整備課と協力し、住民の意見を反映した公園づくりのプロセス作りを支援しています。この一環として、10月23日に、町内の親子にご参加いただきワークショップを開催しました。
冒頭には石津副町長が挨拶され、「保護者と子どもの世代間交流」と「仮設住宅と既存住宅団地の地域交流を促すこと、そして子どもたちの楽しい場所を増やすことをねらいとして子どもの公園をつくる、といったお話がありました。
子どもたちを中心に、5色のクレヨンをつかってどんな色の遊具にしたいか、ぬり絵をしました。みんな楽しく、思い思いの色をぬり、完成したぬり絵に全員で投票しました。
選ばれたのは明るく元気な色づかいの絵。
ぬり絵の様子 |
また、保護者のみなさんにはすべり台や階段などの形を選んでいただきました。
こうして選ばれた色とパーツが実際の遊具に反映されます。
みんなで投票 | 会の最後にはみんなで手洗いダンスをしました! |
参加した子どもたちは「ぬり絵がたのしかった!」「はやくすべり台で遊びたい!」と話してくれました。
保護者の方からは「最近は遊べる場所が本当に少ない。」「危険なく遊べる場所ができるのはうれしいです。」と言った声が聞かれました。
今回は大槌地区と小鎚地区2ヵ所の仮設住宅団地のサポートセンター敷地内に遊具が設置されます(来年3月頃に完成予定)。この遊具は新しいまちづくりの中でつくられる公園にも移設され、参加した親子の想いとともにのこっていくことになります。
日本ユニセフ協会では引き続き子どもにやさしい街づくりに関する取り組みを支援していきます。
写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会