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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第60報
えほんをおくろう。えがおをおくろう。
「ちっちゃな図書館」プロジェクト 進行中!

【2011年5月20日 東京発】

   
© 日本ユニセフ協会

大地震発生から2週間後の3月25日。「子どもに優しい空間」づくりの一環として、震災の被害を受けた子どもたちがいる避難所に”子どもに優しい空間”を設け、そこに絵本や児童書などを詰めたミニライブラリーを設置しようとはじまった「ユニセフ ちっちゃな図書館」プロジェクト。現在は、被災地のニーズに合わせ、幼稚園や保育園を中心に個人の皆様からのご要望にも応じながら、全国から寄せられた絵本や児童書が、被災地の子どもたちに届けられています。(5月19日現在、約11万冊が350箇所以上に発送済み)

本を届けたスタッフは、「『本がいっぱい!』と飛び上がって喜ぶ子どもたちの姿に、本の力を改めて実感したと話します。日本全国のみなさまの想いがつまった『ちっちゃな図書館』は、被災地の子どもたちの笑顔へと繋がっています。

 
© 日本ユニセフ協会
4月4日 宮城県石巻市立青葉中学校に第一便が到着。   岩手県陸前高田市の下矢作保育園の園長先生と絵本を読む子どもたち。「お気に入りの本が戻ってきたね」と園長先生が語りかけると、男の子は弾けるような笑顔を見せていました。

5/10には、宮城県女川第二小学校内に『ちゃっこい絵本館』も誕生。「やっと本が読める!」 「これ、うちにあった本だ!」むさぼるように本を読む子どもたちの姿が印象的です。「ここを通るたびに明るい気持ちになれる」と先生方も喜んでくださっています。このカラフルで楽しい絵本館のスペース作りには、電通のクリエーターの方々にご協力いただきました。

   
© 日本ユニセフ協会
5/10、宮城県女川第二小学校内に『ちゃっこい絵本館』が開館。

絵本と共に日本ユニセフ協会に寄せられた、日本全国からの応援メッセージ、そして本を受け取った方々からの嬉しいお返事を一部ご紹介します。

<絵本とともに〜寄贈者からのメッセージ(一部抜粋)>

  • 新聞、テレビを見ながら心を痛め、どんな小さいことでもいいから私にできることがあったら・・・と思っていました。
  • 大変な苦しみの中でも、光を見失うことなく、希望をなくすことなく、命を大切にしてください。これらの本が、一筋の光となることを願っています。
  • 家にある色々な分野の本を送ります。どれも思い入れのある本ですが、少しでも子どもたちの役に立てればと思います。
  • いつか文庫を開きたいと思ってコツコツ買いためた本です。より多くの子どもたちに手渡されるよう願っています。
  • ひさいしたおともだちへ わたしの本です。よろこんでもらえたらうれしいです。
  • 少しでも、ほんの少しでも、つらい思いをした子どもたちが笑顔になれるよう、本を読んでいる間だけでも夢中になれるように心よりお祈りしています。
  • 絵本を読んでくれるみなさんへ。いつもみなさんのことを思っています。一人じゃないから安心してください。顔がわからなくても、わが子を慈しむように思い続けていきます。

<笑顔とともに〜受け取った方々からのメッセージ(一部抜粋)>

  • 早速、何冊も次々と持ってきて読んでくれとせがまれました。読んであげると、気に入った本を何回も読んでくれとせがまれました。私も、子どもも、ゆったりとした時間を過ごせました。
    大きな団地なので、近所のお友達にも貸してあげる予定で、声をかけています。みんなで、大事に使わせて頂きます。
  • 今日は、たくさんの図書を送っていただき、ありがとうございます。
    子どもたち、貪るように読んでいます。いろいろな種類の図書を、ご準備下さったのですね。驚きました。
    つらいことに、負けてはいられませんね。心温まる試みに、深く感謝申し上げます。
  • 箱を開けると、そこにはわたしたちがわが子に昔読んで聞かせた名作や今子どもたちに読んで聞かせている本、読ませてあげたいという本の数々・・・みなで歓声を上げ感激してしまいました。本当にありがとうございました。
  • 子どもらに読んであげているつもりが読み手である私が癒やされていることを実感しています。 絵本ってすごい力があるんですね。 あの震災からどんよりとした気分の落ち込みから抜ききれない日々ですが、いっとき元気になれるような気持ちにさせられます。 ありがとうございました。
  • 本を含め、すべてのものを流されてしまいました。いただいた本のなかに、子どもたちが大好きだったものも含まれており、箱を開けたとたん、みんなで笑顔になりました。大切に読みたいと思います。

日本ユニセフ協会は、被災された皆さまからの「ちっちゃな図書館」セットのご希望を受け付けております。
受付は終了しました(2011/12/12)
30万冊以上の善意が被災地の子どもたちの元へ »

現在の支援物資到着状況

支援先
(県別)
支援物資 到着日 数量 寄贈企業 備考
宮城 3月19日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
福島 3月22日 12,672本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 男児・女児用下着 3月22日 20万枚    
岩手 男児・女児用下着 3月23日 3万枚    
福島 3月23日 4,680本 キリンMCダノンウォーターズ(株) 2Lペットボトル
宮城 子ども用靴 3月23日 10,000足  
宮城 子ども用おむつ 3月24日 80パック P&G  
岩手 子ども用下着 3月24日 9,700枚    
福島 3月24日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
岩手 3月26日 1,404足 アキレス(株)  
岩手 男児・女児用下着 3月27日 28,266枚    
岩手 長靴 3月27日 7,462足    
岩手 お尻ふき 3月28日 1,200個 P&G 赤ちゃん用
宮城 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達
岩手 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達
宮城 ランドセル 4月6日 70個 日本ニューバッグチェーン  
岩手 ランドセル 4月6日
-7日
340個 セイバン  
宮城 学校用かばん 4月8日 18,000個   ユニセフ物資供給センターより調達
岩手 学校用かばん 4月8日 18,000個   ユニセフ物資供給センターより調達
宮城 防犯ブザー 4月8日 5,000個    
岩手 防犯ブザー 4月8日 5,000個    
宮城 軽自動車 4月8日 3台    
宮城 サプリメント 4月上旬〜 4,000ボトル    
福島 4月11日 1,536本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 レクリエーションキット
補充素材
4月12日 60セット
宮城 ミニカー 4月12日 約1,200 タカラトミー
相模原* 4月12日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 プレイマット 4月13日 2種
各80枚
IKEA
宮城 お絵かきセット 4月13日 60セット IKEA
岩手 保育園用いす・テーブル・座卓 4月14日 いす75脚・テーブル11台・座卓9台   被災した各幼・小・中・高と移転先へ
宮城 原付バイク 4月15日 5台    
岩手 小・中学生用ノート・文具セット 4月15日 (16,700セット)    
宮城 PC183台・コピー・FAX複合機(57台)・プリンター(61台) 4月18〜21日     各幼・小・中・高と移転先へ
福島 移動式黒板 4月21日 10台    
福島 仮設トイレ 4月22日 20基    
福島 放射能量測定器 4月28日 14台   相馬市各学校へ
岩手 更衣室・授乳用仕切りシステム 4月29日 21セット    
埼玉* 牛乳 4月末〜     加須市双葉町避難所
埼玉* ヨーグルト 5月初旬〜   ダノンジャパン(株) 加須市双葉町避難所
岩手 クーピー(120セット)/絵の具(240セット) 5月13日      
岩手 卓上電気スタンド 5月14日 15台    
岩手 文具セット 5月16日 840セット    
福島 ロッカー 5月16日 22セット   南相馬市教育委員会へ
福島 PC 5月16日 1台   石川町教育委員会

ちっちゃな図書館送付状況:約11万冊が350箇所以上に発送済み。(5月16日現在)

*被災者受け入れ場所

※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。

2011年5月16日午前9時現在 (広報室まとめ)