|
東日本大震災緊急募金 第114報
|
9月最後のTegami Projectは、宮城県山元町にあるふじ幼稚園で行われました。ふじ幼稚園に届けたお手紙は香港とニュージーランドからのもの。今回は、香港ご出身で、ニュージーランドの高校の学園長でもある日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんと一緒に訪問しました。ふじ幼稚園では約100名の園児が元気いっぱいに迎えてくれました。「今日は何で集まっているか知っていますか?」という先生の質問に、「アグネス大使がお手紙を持って来るからー!」と満面の笑みを浮かべて答えていました。
Tegami Projectでは、送ってくれたお友だちの国をよく知ることから始まります。今回は、アグネス大使が香港とニュージーランドの写真を見せながら、子どもたちにこの2つの国の話をたくさんしてくださいました。また、2ヵ国の言葉で「ありがとう」を何というか、あいさつの勉強もしました。中国語で「シェイシェイ」を練習し、アグネス大使は、「とても上手!」と子どもたちに声をかけていました。
英語の練習では、「『Thank you』をしっかり舌を使って発音しましょう」とアグネス大使が話すと、みんな日本語にはない発音を上手に言おうと真剣に取り組んでいました。
中国語と英語で「ありがとう」を習った後、早速アグネス大使から香港とニュージーランドのお友だちから届いたお手紙が手渡されました。
1人では抱えきれないほど大きな箱の中に入ったお手紙には、絵日記のように書かれたものや、みんなが元気になるようにと色彩豊かな虹の絵などが描かれていました。こうした想いのつまったお手紙を受け取った子どもたちは、一目散に机に走っていき、すぐにお返事を書き始めました。
絵を書き終わった子どもたちは、「僕の!」「私のも!見てー!」と、自分たちが書いたお返事を持って、たくさんの子どもたちがアグネス大使に駆け寄っていました。
最後に、アグネス大使が歌をプレゼントしてくれました。その歌に笑顔で聞き入っていたふじ幼稚園の子どもたちも、今日のお礼として「さんぽ」をダンス付きで歌ってくれました。 日本ユニセフ協会は、世界中の子どもたちから届いたお手紙を東北の子どもたちの元へ届け、そのお返事を世界の子どもたちへと届けて繋ぐTegami projectをさらに進めていきます。
写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会