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よくあるお問い合わせ
財団法人日本ユニセフ協会

皆様のご支援で ニュースフラッシュ

【2006年10月26日】
■ジャマイカ:訪問保育士が伝える幼児保育の大切さNEW

活動にはカラフルな絵も使われる

クラレンドン地区に住むマルバさん。3児の母であるほかに、周辺5集落の30人の子どもたちはだれでもマルバさんをよく知っています。彼女は訪問保育士。幼稚園を使えるほど経済的に余裕のない家庭や幼児保育に理解のない家庭を訪問し、子どもたちと遊んだり、親と話したりします。活動にはカラフルなおもちゃやピクチャーカードが使われます。子どもたちは絵を使って言葉をおぼえたり、貝を種類ごとに分けるゲームをしたりして知能を養います。マルバさん自身もかつて自分の子どもたちが楽しく遊びながら良い刺激を受けるようすを目の当たりにし、この活動に参加するようになり、とうとう保育士になりました。マルバさんのやりがいは、引っ込み思案だった子が活発になってゆくようすを見ること。「この活動が国全体に広がってほしい。まだ恩恵を受けられない子どもたちがたくさんいますから」マルバさんは、これからも保育士を続けていきたいと話します。

【2006年10月19日】
■コートジボワール:すこやかな妊娠生活をおくるためにNEW

マリアムさん。病院で

マリアムさん17歳。夫は軍隊で働き、彼女も石けんを作って売っています。いま、妊娠5ヶ月の彼女が通うのはココ産婦人科。ユニセフが再建したこの病院には、トレーニングを受けたスタッフや医療機器が備わり、女性や子どもに統合的なケアを行う主要な病院となっています。「少し家からは遠いけれど、ここでは必要なサービスがすべて受けられるので、できるだけ来るようにしています」とマリアムさん。病院に来る妊婦にはすべて必要な予防接種が行われ、マラリアを予防する蚊帳が配布されます。マリアムさん蚊帳をもらって帰ってきましたが、その直後に調子が悪くなりました。マラリアを再発したのです。蚊帳は間に合いませんでした。でも、病院で必要な治療を受けることができました。マラリアは胎児の発達にも影響を及ぼすので注意が必要です。経過は順調。「これからは蚊帳が役に立ちます」マラリアにかかるのはこれで最後に…、マリアムさんは元気な赤ちゃんを心待ちにしています。

【2006年10月18日】
■タジキスタン:貧困のなかの子どもたちに新しい道

センターでは様々なアクティビティが実施されている

3年前に職業訓練所に入った14歳のヘクマット君。かつてこの施設は罪を犯した子どもたちの収容所でした。彼を養えなくなった母親はせめて教育を受けさせたいと彼をここに送りました。実際、施設で暮らす子どもの大半が貧困のなかにある子どもたちだったのです。しかし、ここでは適切な教育は行われませんでした。「教育を受けるために来たのに、テレビばかり見ていたんだ」とヘクマット君。変化が訪れたのは2004年。ユニセフの支援を受け、施設は収容型から立ち寄り型へと変わり、すべての子どもたちに開かれました。コンピュータや音楽、語学などバラエティに富んだプログラムを提供するようになった施設は、多目的の教育センターに様変わりし、有能な人材を育てるようになりました。当初はその効果を疑っていた人びとも、今ではいかに施設が役立っているかを認めています。「家族との暮らしに代わる施設ケアはありません」とユニセフ担当官ライト氏は話します。

【2006年10月9日】
■コモロ:災害から島の水を守れ!

ユニセフが提供した飲料水を運ぶ子どもたち

1年半前に発生したカルタラ山の噴火により、グランドコモロ島は瓦礫に覆われました。14歳のタヒルさんは、火山灰を吸い込んだために咳が止まらず、今でもあの惨事を思い出すと不安になります。「怖くて眠れませんでした。太陽が真黄色で、空から灰が砂のように降っていました…」島には大きな川がなく、住民は雨水を貯める貯水槽に頼っています。しかし、貯水槽は灰で詰まってしまい、水は汚染されました。ユニセフは、短期の対応策として15万人以上の住民に飲み水を届けました。そして、将来の噴火から貯水槽を守るため、1500の貯水槽が金属製のシートで覆われました。水源が汚染から守られるようになり、下痢やマラリアの発症件数も減りました。「村の住民は物資の配布や様々な作業に喜んで協力してくれます。それを見るといかに求められている支援を行っているかを実感します」とユニセフ担当官ニラトゥンガ氏は話します。

【2006年10月4日】
■ブラジル:良い学びの場をアマゾンの子どもたちに

パラ州の子どもたち

ブラジル、アマゾン地域最大のパラ州。アマゾンはブラジルで孤立した地域です。学校も熱帯雨林に囲まれた川の支流付近に位置しています。パラ州で学校に通う子どもは68万人。しかし先生の数は足りず、一人の先生がさまざまな学年の子どもたちを一緒に教えています。10歳のナヤネちゃんは、「今年は歴史の授業がないんです」とさみしそう。学校設備が整わないうえ、授業は気温も湿度も高い時間帯。「たまに授業に飽きちゃうの」という子どもがいるのも仕方ありません。いま、この地域ではユニセフの支援のもと、教育の質を向上させるプロジェクトが進行中です。プロジェクトでは、地方の学校への財源を増やし、教員を養成し、より地域の現実を反映した教材や充実したカリキュラムを開発するといった取り組みが続いています。どの子どもも同じように質の高い教育が受けられるように…。ユニセフが目標とすることのひとつです。

【2006年9月29日】
■ロシア:絶望を乗り越えて…母子の新たな出発

ナスチャちゃん。センターの支援のおかげでで母親と元気に暮らしています。

2歳のナスチャちゃんは、よく笑い、写真を撮られるのが大好きな女の子。母親のタチアナさんは、この子が人生の喜びだといいます。2年前、この親子はどん底にいました。夫がアルコール依存症で死亡し、当時妊娠中だったタチアナさんはリトアニアからロシアへ移住。しかしロシア国籍を取得できず…。「どこへ助けを求めたらいいかのかさえ分かりませんでした」失意のなかで彼女は、コストロマ地域センターへたどり着きます。ユニセフの支援のもと、家族の社会復帰を手助けしているこのセンターで、タチアナさんは、食料配布券を手にし、出産できる医療機関を手配してもらうことができました。今、居住権を得たコストロマで職と住まいを手にしたタチアナさん。「入院中、センターのスタッフが会いに来てくれて自分はひとりではないと気づきました。まるで家族のように親身になって支えてくれたスタッフのおかげです」

【2006年9月21日】
■ハイチ:銃ではなく、子どもたちの手には教科書を…

ユニセフから届いた通学かばんをうれしそうにかかげるシテ・ソレイユの子どもたち。

暴力が蔓延し、社会整備が遅れるハイチ。凶暴な犯罪組織に牛耳られたスラム街シテ・ソレイユで、教育を受けるチャンスもなく、組織のギャングにさせられようとしていた子どもたちに「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)キャンペーン」が大きな希望をもたらしています。新政権の発足で治安が改善されたのを機に、ユニセフは女性と子どもを対象に大規模な予防接種キャンペーンを開始。また国際移民機関と協力して学校に必要な施設等についての基準を定め、これに従い40校で水や衛生施設が改善されました。271校に学習教材が届き、キャンペーンを後押ししました。世帯収入に対する教育の支出割合が世界で最も高いハイチ。学費無料化の動きも加速しています。すべての子どもを学校へ、この目標までの道のりはそう遠くはありません。

【2006年9月14日】
■ボリビア:健康保険制度で子どもの死亡率低下

ユラリアさんも子どもの治療にお金を払う必要はなくなりました

約250万人の子どもが貧困の中で暮らすボリビア。乳児の死因の3分の1は、衛生施設の不足に起因する下痢による脱水症状です。医者のいない地域も多く、ユラリアさんは4人の子どもの予防接種や下痢の治療のために、何キロも歩いて最寄の病院に通います。ですが、ユニセフが支援する公的な健康保険制度のおかげで、少なくとも治療やケアにかかる費用を払う必要はありません。新しい制度のおかげで、医師は5歳未満の子どもや妊娠中の母親にどのような治療やケアでも行うことができるようになりました。「ここでの妊産婦死亡率はほぼゼロです。制度の導入後、ここ4年で変化が起こりました」と、サン・アスンシオン病院のトレド医師は話します。医療ケアによって子どもの死亡率は下がっています。今後は、下痢や肺炎、栄養不良など病気そのものの原因を減らす努力が続きます。

【2006年9月5日】
■ジンバブエ:子どもの学費のために頑張るお母さんたち

ユニセフの女子教育運動に参加するメンバーたち。

長引く失業問題やHIVの打撃を受けているジンバブエ。そのうえ、インフレによる授業料の値上りが子どもたちに立ちはだかっています。この問題に立ち向かおうと、15地域で1800人以上の女性たちが子どもたちの学費を確保しようと、ユニセフの支援を受け、様々な取り組みをはじめています。例えば、野菜を栽培して売り、子どもたちの学費を支えるグループも。メンバーの72歳のおばあさんも自分は学校へ行けなかったけれど、孫たちには教育を受けさせたいと一生懸命です。12歳のポーリーンさんは、いつも男兄弟が優先されてきたけれど、今度は自分の学費も援助される、と大変な喜びよう。ユニセフ・ジンバブエ代表のカヴィシュ氏は、「女子も、孤児も、すべての子どもにとって学校へ通うことが平等、尊厳、前進への必須条件です」と話します。

【2006年9月1日】
■マレーシア:子どもたちが担う役割 〜津波から学んだこと〜

シティさんとアニスさん。今は学校で救命法を学びます

「なんてきれいな波!見たことないわ」津波という言葉さえ聞いたことがなかったシティちゃんは、こう思ったと言います。次の瞬間、迫りくる大波に襲われる恐怖を体験した13歳の少女は、母親と弟を救い、九死に一生を得ました。2004年12月、スマトラ沖地震・津波に襲われた村々の大半は漁村でした。海とともに暮らしてきたはずの村に、津波災害の対策はありませんでした。マレーシア教育省とユニセフは、地震や地滑りなどの自然災害に備え、学校で緊急事態に備えるプログラムを始め、例えば、学校では災害時の救命法の指導が行われています。タイでは、津波の危険信号を感知した子どもたちが、警告を発して人々を救ったといいます。「マレーシアの子どもたちにも十分な情報を得て迅速に正しく判断し、行動できる力が必要」と教育省のアハマッド氏は話します。

【2006年8月30日】
■ウガンダ:内戦に翻弄された子ども時代を乗り越えて

ミリーさんと8歳の娘ナンシーちゃんと今年生まれたピースちゃん。

20年にわたる紛争が終わったことは、軍隊での生活を強いられた子どもたちに新しい道を開いています。しかし、停戦を手放しで喜べない過去を抱える子どもたちもいます。ミリーさんは小学生の時に反政府軍に拉致され、レイプされて子どもを身ごもりました。10年後、故郷へ戻りましたが、村人から軍に加わった悪魔と差別を受けました。そんな時、ユニセフが支援する団体の活動に助けられたといいます。団体は若者の社会復帰を支援しており、仲間同士でのカウンセリングを受けたり、技術を身に付けたりすることができました。ミリーさんは、学んだことを活かして今では市場で魚を売っています。「周りの人は今の自分を成功した人間として認めてくれています。私を悲観的に見る人がいてももう気にしません」コミュニティと軍に参加していた若者との間にはいまだ緊張が残っています。恒久的な平和を実現するための努力が続きます。

【2006年8月21日】
■インドネシア:労働から学校へ…コミュニティに根付く取り組みを

ジャワ島東部の小学生たち。

インドネシアでは、10〜14歳の150万人が児童労働に携わっています。ユニセフは、こうした子どもたちの教育の機会を確保するため、コミュニティや経営者に「子どもの権利」を理解してもらおうと、ラジオや集会を通して訴えています。働いている子どもたちを学校に戻すためには、コミュニティとの連携が欠かせません。労働を強いられていたシジット君が学校へ戻ることができたのも校長先生と村長さんがシジットのお父さんと話してくれたおかげでした。「今も父さんの仕事を手伝っているよ。だって家族を助けたいから。でも今は勉強もできるし、遊ぶ時間もあるんだ。」学校にも働いていた子どもたちを受け入れる準備が必要です。多くの場合、働いていた子どもたちは年下の子どもたちのクラスに入ります。学習環境に適応できるよう一人一人のニーズに応えることが必要、とユニセフ教育担当官のエリック・ベンゼン氏は話します。

 

【2006年8月16日】
■バングラデシュ:女の子に教育のとびらが開かれる

女子の就学率が高い小学校の授業風景。

「勉強して、仕事をして、お父さんとお母さんを助けたいの」と話すのは5年生のモジナちゃん。貧しい人が多く暮らすナルシンディ郊外。小さな掘っ立て小屋が密集する、経済的に苦しい地域です。最近、こうした地域でも教育が広まりを見せています。テレビアニメやイベントを通して男女平等の意識を高める、質の高い教育を広める…ユニセフは政府と連携し地道な努力を続けてきました。今では、学校に通う機会を奪われがちだった女子が男子の就学率を上回るところまで出てきています。とはいえ、貧困が子どもたちの教育の機会を奪うケースはいまだに多く、経済的な理由から子どもを退学させ、結婚させる親も少なくありません。不利な状況にある少数民族や貧困地域の子どもたちの就学がこれからの大きな課題です。ユニセフの支援により、現状をより正確に把握する大規模な調査活動も実施されています。

 

【2006年8月9日】
■南アフリカ:新生児用の新しいHIV検査が赤ちゃんの未来を守る!

簡単になったHIV検査でより早く治療をはじめることができます

HIV陽性のお母さんから生まれた赤ちゃんがHIVに感染したかどうか。適切な予防手段が取られていなければ確率は26%。従来の検査方法では、生後18ヶ月になるまではっきりと感染が分からず、治療もそれからしか始められません。しかし感染を格段に早く診断できるPCRという新しい検査方法が、子どもたちの治療に新しい道を開きつつあります。赤ちゃんの血液数滴を特殊な紙にとって検査するこの方法は、理論上は生後16時間から可能です。ムセレニ病院では生後3〜4ヶ月で治療を開始しているといいます。少しでも早く抗レトロウイルス薬による治療を始めることは、純粋に子どもの生存に関わる重大事です。この方法のもう一つの優れた点は、乾いた血液で検査できること。離れた検査機関に運ぶことも容易で、近くに検査施設のない多くの子どもたちが検査を受けられるようになります。ユニセフは子どものエイズ治療を最優先課題のひとつとして、取り組みを進めています。

「子どもとエイズ」世界キャンペーン


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